特に彼女と結びつきの深い作曲家がルチアーノ・ベリオで、彼は一時期彼女の夫でもありました。ベリオは彼女のために、象徴的かつ衝撃的な《セクエンツァIII》を作曲しました。この作品は、演奏者にあらゆる表現の可能性と発声法を要求するもので、歌手であると同時に女優でもあることを求められる超絶技巧の作品です。さらに彼は、世界各地の民謡を彼女のために編曲し、《フォークソングズ》というタイトルでまとめました。

また、ジョン・ケージやアンリ・プスールといった作曲家たちも、偶然性を取り入れ、歌手に大きな自由を与える革新的な作品を彼女に捧げています。

キャシー・バーベリアン自身も作曲を行い、漫画の吹き出し（フィラクテリー）から集めたオノマトペをもとにした驚くべき作品《ストリプソディ》を生み出しました。

彼女と親しかった歌手リンダ・ハースト（元スウィングル・シンガーズのメンバー）は、1987年に、彼女に捧げられた代表的な作品を集めたアルバムでキャシー・バーベリアンに敬意を表しています。1986-1987年録音。