Arvo Part: PAX (Vinyl) / アルヴォ・ペルト:PAX(アナログLP盤)【輸入盤】

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Arvo Part: PAX (Vinyl) / アルヴォ・ペルト:PAX(アナログLP盤)【輸入盤】

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2025.09.05 発売2173.277049

2025年9月、現代を代表する作曲家、アルヴォ・ペルトは90歳の誕生日を迎えます。彼の音楽は、平和の普遍的な言語となりました。この節目を祝して、このアルバム《PAX》(平和)はペルトの最も象徴的な作品の数々を集めた140gアナログLPレコードです。

【収録予定曲】
アルヴォ・ペルト:
《Side A》
『スンマ』(弦楽オーケストラのための)
   [演奏]パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)エストニア国立交響楽団
『ミサ・シラビカ』~ キリエ
   [演奏]トヌ・カリユステ(指揮)エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
『ビアティチューズ』(山上の垂訓)
  [演奏]スティーヴン・クレオバリー(指揮)
      ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
『フラトレス』(ヴァイオリンとピアノ版 1980)
  [演奏]タスミン・リトル(ヴァイオリン)、マーティン・ロスコー(ピアノ)
《Side B》
『マニフィカト』
  [演奏]スティーヴン・クレオバリー(指揮)
      ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
『鏡の中の鏡』
  [演奏]ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、ギョーム・ベロン(ピアノ)
『深き淵より』
  [演奏]トヌ・カリユステ(指揮)エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
『アリーナに』
  [演奏]セルゲイ・ババヤン(ピアノ)

 エストニア出身の作曲家アルヴォ・ペルトは、20世紀後半から21世紀にかけて、世界中で高く評価されてきました。特に彼は「ティンティナブリ様式(tintinnabuli)」と呼ばれる独自の作曲法を生み出し、鐘の音のような純粋な響きと、極限まで削ぎ落とされたシンプルな旋律を特徴としています。また、ソ連時代の弾圧や検閲を生き抜いたペルトは、表面的な勝利ではなく、心の奥底からの信念と希望を音楽に込めました。
 ペルトの音楽は、沈黙と静寂、祈りと精神性を深く反映しています。特に1970年代以降、彼はオーソドックス(正教会)への改宗を経て、宗教的な題材を多く取り上げるようになりました。彼の作品には、キリスト教的な祈りや聖書のテキストに基づくものが多く含まれています。そして宗教や文化を超えて、誰でも感情移入できる透明な美しさを持っています。
 ペルトの音楽はしばしば「内なる平和への旅」と呼ばれます。彼の曲は外面的なドラマや派手な感情表現を避け、代わりに聴く者を深い瞑想や祈りの状態へと導きます。たとえば代表作のひとつである《鏡の中の鏡(Spiegel im Spiegel)》は、簡素なピアノとヴァイオリンの対話からなり、無限に広がる静かな世界を描き出しています。この作品は、戦争や社会不安などの混沌とした現代においても、心の平和を求める人々に強く共鳴してきました。
 ここに収録された作品は、特に静寂、内省、そして精神の明晰さへと誘う作品たちです。シンプルさと沈黙に根ざし、内なる平和への力強い道を示すと同時に、世界的な調和への深い呼びかけを響かせています。現在の混乱の時代にあって、《PAX》(平和)はまさに「今」聴くべき、そして時を超えた体験となるでしょう。ペルトを理解する名演奏者たちによる音源による、140gアナログLPレコードとしてリリース。
 

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