＜ドン・ヘンリー＞
’４７年テキサス州生まれ、伝説のロック・バンドであり、今なお活動中のイーグルスのヴォーカリスト兼ドラマーとして、’７２年から現在まで活躍を続けている。大ヒット曲「ホテル・カリフォルニア」や「デスペラード」ではその憂いを帯びた独特のヴォーカルを聴かせてくれた。イーグルス時代には盟友グレン・フライと共に数々の名曲のソングライティングを手がけ、先日ソングライターとして殿堂入りを果たしたばかり。さらに、イーグルスの『グレイテスト・ヒッツ７１～７５』は現在までに２，６６０万枚売れており、アメリカ史上最も売れたアルバムに認定されている。（マイケル・ジャクソンの『スリラー』は２，５２０万枚）　ソロとしても「ボーイズ・オブ・サマー」、「エンド・オブ・ザ・イノセンス」の大ヒットで知られ、’８９年のグラミー賞ではベスト・ロック・ヴォーカル賞を受賞した。’９４年にはイーグルスとして再結成アルバム『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』をリリース、スタジアム級の会場ばかりのワールド・ツアーも大成功に終わった。そして２，０００年の今年、待望となるソロとして１１年ぶりのオリジナル・ニュー・アルバムをリリースする。これだけ長い間時間がかかったことについて、彼はこう語っている。「いいものを作るのは時間がかかるんだよ。大丈夫、心配しないで待っててくれ。待っただけの甲斐はあるはずだから。なにせ、このアルバムは決して僕にとって失敗の許されないアルバムだからね。」


＜環境保護運動家としてのドン・ヘンリー＞
ドン・ヘンリーはアーティストとしての顔の他に、環境保護運動家として、広く知られている。彼は「ウォールデン・ウッズ・プロジェクト」という環境保護団体を立ち上げ、湖を取りかこむ豊かな自然で知られるウォールデン・ウッズを開発の手から護る活動を’９０年から続けている。ウォールデン・ウッズはマサチューセッツ州郊外に位置し、作家、ヘンリー　Ｄ．ソローの作品として取り上げられたことで有名な、美しい自然保護区である。このアルバムでも「グッドバイ・トゥ・ア・リヴァー」という曲で彼のその環境保護家としての精神を見てとることが出来る。