Donald Fagenドナルド・フェイゲン

Profile

●1948年1月10日生まれの57歳(2005年11月現在)

●ドナルド・フェイゲン=“音の神様”スティーリー・ダン”の中心人物にしてメイン・ヴォーカル。
(スティーリー・ダンの片割れは、言わずとしれたウォルター・ベッカー)

●スティーリー・ダンとしては、1972年11月に、アルバム『キャント・バイ・ア・スリル』でデビュー以来、当初のバンド形態から、贅沢なスタジオ・ミュージシャンを縦横無尽に駆使し、スタジオワークでサウンドを組み立てていくフェイゲン&ベッカーのプロジェクト形式に変貌を遂げながら、歴史的名盤『彩(エイジャ)』を含め、1980年までに計7枚のオリジナル・アルバムをリリース。

●1981年から12年間の、スティーリー・ダンの活動休止期間中に、ドナルド・フェイゲンはソロとして、歴史的名盤『ナイトフライ』(’82)、『KAMAKIARD』('93)をリリース。

●そして1993年に、スティーリー・ダンの再結成ツアーを開始&来日公演も実現!作品としては、1997年から3年の年月をかけて制作された、20年ぶりのアルバム『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』を2000年2月28日にリリース。全米ツアーに先駆け、5月からは3度目の来日公演も実現し、日本でも10万枚を超えるヒット・アルバムに。翌年の第43回グラミー賞でも「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を含む4部門を受賞。

●その後、2003年6月11日に、3年ぶり(!)に、スティーリー・ダンとしての9thアルバム『エヴリシング・マスト・ゴー』をリリース。同アルバムは、固定メンバーによるバンド形態演奏によるレコーディング形式でしかもアナログ・レコーディングと、往年の彼ららしからぬレコーディング方法で制作され、ライヴ感あふれる作品となった。その後、全米ツアーに突入したが、日本ツアーは実現せず。

●完璧主義を超越した音の完成度に対する執念、そして特異な潔癖体質が、彼の作品発表のインターバルを長くさせているのは事実ではある。が、同時に、①非の打ち所が一切感じられないクオリティの高さ、②独特の鼻にかかった声と、磨かれたメロディライン、③完璧なコード進行と究極の演奏技術、④マニアックなまでの音に対するこだわり……が多くの音楽ファン/ミュージシャン/エンジニアたちを唸らしているのも確か。「新作を何年でも待っている!」という人が多い、ある意味、幸せで稀有なアーティスト。

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