Electronicエレクトロニック
Profile
「シーン不在」と言われた80年代後期の英国ロックシーンの中、全英の若者から圧倒的支持を集めてきた2つのグループ、ニュー・オーダーとザ・スミス。イアン・カーティスの死という絶望の影を引きづり続けるニュー・オーダーのヴォーカル、バーナード・サムナーと、モリッシーという天才詩人が歌う抑圧された世代の負の世界を、ギタリストとして構築してきたジョニー・マー。この二人のアーティストが91年、突如融合して産まれたユニット、それがエレクトロニックだ。1stアルバム『エレクトロニック』には、ペット・ショップ・ボーイズの二人、ニール・テナントとクリス・ロウも参加し、「ゲッティング・アウェイ・ウィズ・イット」は全英チャートで12位を記録、アルバムセールスは全世界で100万枚を突破するヒット作となった。その後このユニットはその活動状況はあくまでもテンポラリーながら、96年に『レイズ・ザ・プレッシャー』、99年に『トゥイステッド・テンダネス』と3枚のアルバムをこの世に残している。