The Everly Brothersエヴァリー・ブラザーズ
Profile
50年代中期に頭角を現しヒット曲を連発、ビートルズ、サイモン&ガーファンクルなど数多くのアーティストに大きな影響を与えたロック史上最高の兄弟デュオ。
両親がカントリー歌手という音楽一家に育った実の兄弟であるドン・エヴァリー(1937年生まれ)とフィル・エヴァリー(1939年生まれ)によるデュオは57年チェット・アトキンスのバックアップによりレコーディングされた「バイ・バイ・ラヴ」をケイデンス・レコードからリリースすると瞬く間に全米ポップ・チャートの2位まで上がる。以後「起きろよスージー」、「夢を見るだけ」、「バード・ドッグ」と1年間に3曲ものナンバー・ワン・シングルが出て人気を不動のものとする。1960年、当時移籍金としては最高額の百万ドルで新生ワーナー・ブラザーズに移籍、第一弾シングルの「キャシーズ・クラウン」が見事全米1位を記録、同レーベルに初のナンバー・ワンをもたらす。その後もカントリーをルーツにもちながらR&Bやブルースなどもレパートリーに加え、そのすべてを自分達の独自なスタイルで消化、「エヴァリー・スタイル」という唯一無二のサウンドで世界の音楽ファンを魅了した。1973年デュオを解消、それぞれソロで活動を始めたが83年再結成、84年にはポール・マッカートニーが書き、デイヴ・エドモンズがプロデュースした「ナイチンゲールの翼(On The Wings Of A Nightingale)」で17年ぶりに全米チャートに返り咲いた。2013年グリーン・デイのビリー・ジョーとノラ・ジョーンズのユニットが全曲エヴァリー・ブラザーズのレパートリーをカヴァーしたアルバム『フォー・エヴァリー』をリリースし話題となる。2014年1月2日弟のフィル・エヴァリーが死去。享年74歳。