若者のライフスタイルは、かつてはブランドで身を固めることにステータスを感じていた時代もあったが、今は「自分らしさ」を追及するスタイルが主流だ。音楽も例外なく、ヒットを目指すという野心に似た目標とは異なり、もっと自分らしさや自分の思いを素直に追及したものが登場しはじめている。

ワーナーミュージック・ジャパンより本日配信スタートするGendyの「信州のうた」がその一例だ。彼は長野県で生まれ、一時は関東を拠点に活動をしてきたが、2014年に地元のある大使に任命されたことをきっかけに、拠点を長野市に移す。そこで、住んでいた時には気づかなかった、「美しく壮大な山々の魅力」「空気の美味しさ」「癒される緑の温もり」「県民のひたむきな勤勉さ」などに気付き、「この伝わりきれていない長野県の魅力を、何とか発信したい！」という熱い思いから生まれたのがこの「信州のうた」だ。

優しさ溢れるメロディに、長野県民は皆知っている県歌「信濃の国」にインスパイアされたフレーズを登場させるなど、長野県民に親しみやすい曲となっている。

なお、彼の熱い思いに賛同いただき、この曲はSBC信越放送の番組「3時は！ららら♪」のエンディングテーマにも採用され、県民の心を癒しているだけでなく、彼の熱い思いは県をも動かし制作協力を頂く形で長野県応援ソング／「国際青少年交流農村宣言」普及ソングとして認められている。

過疎化が進み、地元がさびれてゆくのは寂しい。それならば、「ぼくらの信州はぼくらの手で面白くしていこう。」飲食店の経験があれば飲食で、ライターの経験があれば地元の雑誌で、そして作曲ができるGendyは音楽で、といった自分の持ち味を生かし、自分なりのライフスタイルで地域貢献を考える若者が増える今、音楽のヒットというものの在り方さえも、変わろうとしてきている。
　
音楽は商品というより、地域貢献の手段。そんなピュアな信州愛を歌ったGendyの「信州のうた」は本日よりiTunesやレコ直等で本日より配信スタートです。