Gram Parsonsグラム・パーソンズ
Profile
46年生まれのグラムは幼少の頃プレスリーに影響を受け、ギターを手にする。やがてフォーク・ブームに影響され、ハーバード大学を中退した頃に伝説の、インターナショナル・サブマリン・バンドを結成。このグループはカントリー・ロックを最も早く演奏していたグループとして伝説化している。
彼の才能に惚れ込んだバーズのクリス・ヒルマンがバーズヘの参加を求め、68年には『ロデオの恋人』を制作。そして、二人はフライング・バリトー・ブラザーズを結成した。
このグループを70年に脱退したグラムはヨーロッパを旅し、様々な影響を受け、吸収していった。この度ではストーンズなどとも交友を深め、お互いに多大な影響を与えあっている。ストーンズの「ワイルド・ホーセズ」はグラムに捧げられた名曲である。
そして、アメリカに戻って制作されたのがファースト・ソロ・アルバム『GP』である。26才という若さで制作されたこのアルバムにはとても年齢を感じさせない作品になっている。彼が実践していたカントリー(フォーク)ロックは新しいものに挑戦していくという意味において本当にロックであった。そのプログレッシヴな精神と彼のナイーヴなセンスが芸術とも言える次元で感性されている。このアルバムを聴いたエルヴィス・コステロは「ハウ・マッチ・アイ・ライド」をカヴァー。そして、ブッカーT&プリシラウ・ジョーンズは「シー」を取り上げた。