○全米アルバム・チャート初登場Ｎｏ．１、グラミー賞ベスト・ロック・アルバム受賞、ＭＴＶアワードで８部門ノミネート中、７部門受賞を始め、世界の数々のアワードを総なめにし、全世界のセールスが１,０００万枚を突破しているグリーン・デイの歴史的名作『アメリカン・イディオット』。１ｓｔシングル「アメリカン・イディオット」、ビルボード・ＨＯＴ１００で第２位を始め、全世界で大ブレイクした２ｎｄシングル「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」、３ｒｄシングル「ホリデイ」、短編映画仕立てに制作された７分に及ぶビデオ・クリップが観る者の心をぬらし、ビルボード・ＨＯＴ１００でもＴＯＰ１０入りした４ｔｈシングル「ウェイク・ミー・アップ・ホウェン・セプテンバー・エンズ」など、アルバム発売１年を経過してなお、次々とヒット・シングルが輩出している。このＣＤ＋ＤＶＤ『ブレット・イン・ア・バイブル』は、その１年以上続いているツアーのハイライトである、イギリスのミルトンキーンズ・ボウルで２００５年６月１８日＆１９日の２日間でグリーン・デイが単独公演で彼らの最高記録である１３万人を動員した際のライヴＣＤ＋ＤＶＤである。動員した歴史的ライヴの模様が収録されたものである。

○今作のＤＶＤの映像の監督を務めるのはサミュエル・ベイヤー。『アメリカン・イディオット』のすべてのビデオ・クリップを手掛け、ＭＴＶビデオ・ミュージック・アワードで８部門中、７部門受賞という快挙の立役者であり、ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーンズ・スピリット」などを手掛けている大御所なのだ！

○１曲ごとに挿入されるビリー、マイク、トレのインタビュー、ツアー中のオフ・ステージの様子、ファンのコメント、監督やクルーの撮影の様子など、貴重な映像が次々に登場する。何よりも６５,０００人が大合唱する光景、そして次々と展開されるステージ上の火柱、最後に上がる数百発もの花火は必見！

○最も衝撃的な場面は、イギリスの帝国戦争博物館に３人が訪れた際に、実際の戦車や原爆、そして"銃弾で撃ちぬかれた聖書"（ブレット・イン・ア・バイブル）の話に聞き入る部分である。「ホリデイ」の冒頭に「この曲は反アメリカの曲じゃない！これは反対するのは戦争だ！」とビリーが叫ぶシーンにつながる重要な映像である。『アメリカン・イディオット』のアルバムのテーマを集約したパートなのだ。

○全編を通して、ザラザラとした質感で緊張感が演出されている約２時間の映像は２００５年版のウッドストック、ローリング・ストーンズの「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」のようなドキュメンタリー映像としてロック映像のヒストリーに刻み込まれるべき作品である。