収録：1982年1月 ウェストミンスター大聖堂（英国教会）

1754年 ロンドンの孤児院で演奏された時の版による演奏

ソプラノ1：ジュディス・ネルソン
ソプラノ2：エマ・カークビー
コントラルト（アルト）：キャロライン・ワトキンソン
テノール：ポール・エリオット
バス：デイヴィッド・トーマス
オルガン、合唱指揮 ：サイモン・プレストン
クリストファー・ホグウッド指揮
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊

●ヘンデルは、バッハと同様にバロック時代に活躍した作曲家で、この《メサイア》が代表作とされています。《メサイア》とは、救世主、つまりキリストのことを指しており、キリストの生涯を描きながら信徒の信仰心を深めるという作りになっています。3部構成になっており、「ハレルヤ・コーラス」は、第2部の最後に収録されています。
●オラトリオは、声楽曲の一種ですがオペラとは違い、出演者に演技が求められていません。したがって本作でも、大聖堂の内部を見せながら、ソロ歌手や合唱隊をが交互に登場するという作りになっています。
●指揮者のホグウッドは、イギリスのハープシコード奏者、指揮者であり、オリジナル楽器を使用した演奏の草分けとして、バロックや古典派のオペラには欠かせない存在となっています。'73年に古典演奏団体＜アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック＞を組織し、みずから指揮にあたっています。
●ソロの一人、エマ・カークビーは、同じくイギリスのソプラノ歌手です。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックなどと共演し、ほとんどヴィブラートのない清澄な歌声でルネサンス・バロック音楽の演奏家としての定評を得ています。