（第一次世界大戦中にオーストリアで抑留されていた）ダッラピッコラは、捕虜の人物であるメアリー・スチュアート、ボエティウス、サヴォナローラに触発された3つの合唱曲を、ムッソリーニの人種法の導入に対する音楽的抗議として構想しました。ストラヴィンスキーの『詩篇交響曲』の趣旨にいくらか似たこれらの曲は、12音技法を使用しながら、ディエス・イレの聖歌のテーマも取り入れています。イーゴル・マルケヴィッチが指揮したこのバージョンは、1952年の初録音のものでした。

イーゴリ・マルケヴィチ（指揮）
ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団&合唱団［1952年録音モノラル］