Jason Mrazジェイソン・ムラーズ

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ジェイソンが自身のブログに日本についての日記を更新しました。

2009.3.2

気楽に行こうよ日本では(Taking It Japaneasy)

日本にはたくさんの呼び名があるけど、僕にとっては「日の出る国」というのが一番しっくりくると思う。毎晩毎晩、眠れないまま、僕は自分の内と外の世界を探求していた。身体の中の器官の動きから、光の海の上にそびえる高窓に自分の意識を行ったり来たりさせながら、集合的無意識に対して畏敬の念を感じていたんだ。これを読んで、僕が自己解決や自己洞察を見出したのだと考える人もいるかもしれない。でもそう考えることが僕たち人間をバラバラにしていくんだ、そう思わないかい?僕が言いたかったのは、僕のヴィジョンが君のものであり、君のヴィジョンが僕のものであるということなんだ。行動にしたって同じ。もし僕が誰かに酷いことをしたら、君にも影響が出てくるんだ。もし君が何かを酷く扱えば、僕も苦しむことになるんだ。

じゃあ、何でそうなるのだろう?

結構単純なことなんだ。ただ素材に立ち返って、僕ら人間、そしてあらゆるもの全てがどのようなもので満たされているのかを知り、驚けばいいだけ。そして僕がいう全てというのは、地球の表面に存在しているものの事だけではなくて、地球そのもの、そして地球と互いに影響しあっているもの全てを含んでいるんだ。

レイ&チャールズ・イームズによるこの傑作映画は、僕の言っていることを素晴らしく表現している。
http://www.youtube.com/watch?v=A2cmlhfdxuY&eurl=http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendId=4818814&blogId=473399503&feature=player_embedded

つまり要約すると、僕が彼女の笑顔を見詰めれば、それは、60億の魂の笑顔を見ているのと同じことになる。自分の猫をぎゅっとすれば、君は僕も一緒にぎゅっとしているんだよ。何故かって?僕らは皆、一つの集団に属しているからだよ。僕らは皆同じ集団に属し、皆一緒に、創造したり滅ぼしたり、作り上げたり破壊したり、独自に唯一のエネルギー源の恩恵にあずかりながらも、冷たい月が照る時は兄弟姉妹の温もりを欲しているのさ。

僕は音楽を通じて毎日他者と繋がる経験を味わえる恩恵にあずかっている。僕の音楽が掛かっているとき、ライヴで体験してもらえるのであればなお良しだけど、僕らは皆、メロディーとヴァイブレーションを通じて一体になることが出来る(歌詞は、歌われているメッセージが、崇高のものである「愛」でない場合は二の次)。

泣ける音楽を聴いたことがあるかい?まずはメロディーが広がった鼻孔を通って、自分と自分の肌を内側から優しくなで、その刺激で身体中の毛までもが、音楽を聴こうとしているかのように逆立ってしまうんだ。それからゾクゾクとした感覚、言葉に出来ない感情が、瞼の上でダムを形成し、やがて山頂から湧き出る泉のように身体の上を流れていく。僕はこれを音楽によるデトックス療法と呼んでいる。それは余計な考え事や感情から自らを解放し、本来の自分 ― 愛と光によって出来た生物に戻っていくことなんだよ。

日本滞在中、僕は日本のアーティスト、キマグレンと一緒にパフォーマンスするという楽しい機会に恵まれた。「もったいない」キャンペーンの一環としてね。http://mottainai.info/ これもまた、地球に対する意識と一体感を高く掲げた、素晴らしい呼びかけだと思う。結局のところ、僕らは地球でもある。そして僕らが自分たちの足元にある生命を無視すれば無視するほど、母なる地球は僕らを拒絶し、宇宙へと跳ね飛ばしていってしまうのさ。



さらに幸運なことに、僕はツアー中たくさんのプレゼントを貰うことが出来たんだ。新しい場所を訪ねた時に、今まであったことのない人に大歓迎されたり、すぐに仲良くなったり親近感を感じたりするのには、未だに少し現実離れした感じがあるんだ。それから誕生日祝いみたいなプレゼントを貰ったりするのにも。例えばこの写真にある、ジェイソン&トカのペア・キューピーみたいのとかね。



プレゼントをくれたみんな、どうもありがとう。でも一つ知ってもらいたいことがあるんだ。頂いたプレゼントの多くを僕は、他の人たちと分け合っている。今回旅の仲間は14人いて、皆、日々のツアーとライヴを可能にしてくれる素晴らしい人たちなんだけど、僕1人だけプレゼントに埋もれていると、僕の寝る場所がなくなってしまうからね。だからバンドやクルーもありがたく僕が貰ったクッキーやケーキ、そしてT-シャツやオモチャの恩恵にあずかっている。それから、姪っ子や甥っ子たちもね。

スーパーバンドから皆にありがとう!(ここにはいないけど、ベース担当のブルースもありがとうと。丁度この即興撮影会が行われていた時、彼はトイレにいたんだ)



それから僕の音楽を聞いてくれている人、これを読んでくれている人、そして僕らと一緒にこの冒険についてきてくれている人、つまりみんなに、どうもありがとう。

台湾に向けて出発だ。
ジェイソン

WARNER MUSIC JAPAN SPECIALS