2025年4月3日に逝去されたジョン・ネルソンは、間違いなくベルリオーズの声楽作品における最も偉大なスペシャリストでした。彼がストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者として始めた壮大な録音シリーズ――『トロイ人』、『ファウストの劫罰』、『ロメオとジュリエット』を含む作品群（これに、他のオーケストラとの録音による『ベンヴェヌート・チェッリーニ』、『ベアトリスとベネディクト』、『レクイエム』、『テ・デウム』も加わります）――は、ディスコグラフィー上の金字塔と言えるでしょう。残念ながら、今年後半に予定されていた録音の残りの部分を聴くことは、もはや叶いません。

ジョン・ネルソンは30年以上にわたり、ヴァージン・クラシックスおよびワーナー・クラシックス／エラートの看板アーティストとして活躍してきました。彼はベルリオーズだけでなく、ヘンデル作品（『メサイア』、『快活の人、沈思の人、温和の人』など）や、ステファニー・ブライス、ヴィヴィカ・ジュノーとのリサイタルの伴奏者としても卓越した実績を残しました。

この追悼コレクションには、ジョン・ネルソンが10年以上指揮を務めたパリ室内管弦楽団との録音によるメンデルスゾーンやモーツァルトの作品も含まれています。

68トラック／約６時間収録