すでに解散しているものの今も熱狂的なファンの多いブリティッシュ・ポップ・バンド＝スクイーズの創設メンバーのひとりでありキーボーディストであったジュールズ。90年にスクイーズを脱退以降は、ソロ・ミュージシャン、セッション・プレイヤー、コンポーザー、TVショウのホスト等、ヨーロッパ／アメリカを又にかけたバラエティに富んだ活動を展開。特にTVショウに関しては、デイヴィド・サンボーンとともに司会をつとめた米国の音楽バラエティ「ナイト・ミュージック」（90年～91年）が大好評で、英国に留まらずアメリカにおいてもその特異なキャラクターは広く知れ渡っている。

○ヒズ・リズム＆ブルース・オーケストラとその音楽性：
ジュールズのソロ・プロジェクトのひとつ。彼とスクイーズのドラマーであったギルソン・レイヴィスを中心とするユニットで、これまでに4枚のオリジナル・アルバムをリリース。
ちなみに今回は、ブラス隊を含む総勢17人という大編成となっている。 ”バンマス”であるジュールスは、本作でロック、R&B、ブルース、ジャズ、スカといった要素を非常に洗練された形でミックスし、ライヴ感覚溢れる軽妙なサウンドに仕上げている。