コープマン＆アムステルダム・バロック管弦楽団と、オランダの作家・俳優と知られるヘルマン・ファン・フェーンが歌う、和やかなドイツのクリスマス・キャロル。 　1945年ユトレヒト生まれのヘルマン・ファン・フェーンは、舞台でコメディも演じれば歌もうたう、曲も書けば本も書くオランダ語圏では根強い人気を誇る著名人。子供向けのプロジェクトのみならず、オランダでは子供たちの人権を擁護するLot財団とも連携するなど、幅広い活動を行っています。古楽界躍進期の1990年代に、やはり大いに活躍の場を広げつつあったほぼ同い年のコープマンと出会い。　収録曲の多くは、ドイツ語の歌詞をもつ、古くは16世紀頃から歌い継がれてきた歴史的なクリスマス音楽を中心として、コープマンとファン・フェーン、そしてオランダ放送少年合唱団が、和やかなクリスマス・キャロルをお聴きいただけます

トン・コープマン75歳記念バロック・ベスト 　オランダのズヴォレ生まれ。アムステルダムでクラシック音楽の教育を受け、音楽学のほか、オルガンとチェンバロを学び、両楽器については優秀賞を授与。古楽器に魅了され、文献学的な奏法に興味を持った彼は、バッハを中心にバロック音楽を専門に研究するようになり、やがて『真正な演奏』の第一人者と呼ばれるようになりました。 　オルガンとチェンバロの奏者として、世界中のあらゆる有名コンサートホールで、ヨーロッパのもっとも美しい名器の数々を演奏している。1979年にアムステルダム・バロック管弦楽団を設立。その後1992年には、アムステルダム・バロック合唱団を併設し、もっとも優れた古楽アンサンブルのひとつとして世界的名声を獲得しています。初期バロックから後期古典派までをレパートリーとし、世界中でコンサートを行っています。また、モダン楽器のオーケストラにも数多く客演として指揮し、ロマン派の作品にも取り組んでいます。 　このBOXには、コープマンによる数多くのエラートへ録音から、フレスコバルディからC.P.E.バッハまでのバロック作品を収録したものです。即興演奏の達人としても有名な名手コープマンの発刺たる鍵盤楽器演奏。爽快に奏で上げていくソリストを包み込むようにふくよかな響きで協調した管弦楽作品。強い集中力と透明度の高い響きから生み出される繊細な音色、見事なコントロールによる表情豊かな合唱による宗教的作品など、しなやかで曲線的、陰影に富む音楽を築き上げるコープマンの手腕が発揮された音楽ばかりです。  

大好評を頂いているコープマンのバッハ：オルガン全集から、大作の有名曲を中心に抜粋した、ハイレゾ限定アルバム(24/96 & MQA)。

指揮から鍵盤楽器演奏まで手がける、古楽界の鬼才、トン・コープマンの名演。バロック・ヴァイオリンの名手アンドルー・マンゼを迎えて個性的な「四季」が繰り広げられる。

バロック・ヴァイオリンの名手モニカ・ハジェットをソロに迎え、小編成のアンサンブルとの響きは他にはない絶品の響き。

コープマンはこの曲が不眠のカイガーリンク伯のために作られたという説を否定し、スカルラッティへのオマージュだと主張する。彼の意図通り、聴き手を次々と新鮮な驚きに遭遇させた名盤。

コープマン巧みな装飾音が新鮮な、どこまでも楽しませる「フランス組曲」を1枚に収録した全曲集。憂いをおびた典雅な音色、颯爽と華やいだ気分などを見事に弾き分けた名演。

古楽系演奏の中でも、独特なリズムから始まる序曲。様々な場所に入る即興的装飾音によって楽しさ倍増、ゆっくりとした楽章は優雅さがたっぷりの、コープマンらしいバロック要素が仕組まれた演奏。

大バッハの次男でバロック時代と古典派時代の端境期に生き、ハイドンやベートーヴェンに多大な影響を与えたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。疾風怒濤とギャラントさをコープマンが描き出した演奏。

ハイドンがパリの演奏協会からの依頼で作曲したパリ交響曲集。そのヴァラエティに富んだ筆致で書かれた曲を、コープマンがそれぞれが際立った個性を保持した演奏。

コープマンらしい語り口と個性的な装飾音、しかし決して音楽の純粋性は失わない。颯爽さと柔軟さ持った叙情的な旋律など、ハイドンの魅力を堪能できる名演奏。

オリジナル楽器の名手たちの名演が堪能できるモーツァルトの協奏曲集。爽快に奏で上げていくソリストを包み込むように、コープマンらがふくよかな響きで協調した名演。