Keith Jarrettキース・ジャレット
Profile
ジャズ・ピアノの巨人。1945年ペンシルバニア州出身。
3歳のときからクラシック・ピアノを学び始めたが、すでに幼少期にその神童ぶりを発揮していた。恵まれた環境の元、バークリ音楽院などで学び65年にはアメリカでジャズ・セッション・デビューを飾る。同年アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに参加。大きな成功への一歩を踏み出す。67年にトリオ編成で初のリーダーアルバムを制作。その後はマイルス・デイビス・グループ、に参加するなど徐々にその名をジャズ界に轟かせていった。ECMレコードでの彼の作品は歴史的名作「ソロ・コンサート」をはじめ、彼のスタイルを完成させたものとして広く知られている。クラシックのエッセンスが強い彼のテイストが発揮されている。その後の活躍は言及するまでもない。
『レストレ―ション・ルーイン』は68年に録音されたセカンド・リーダー・アルバムで彼は11種類もの楽器を一人で演奏し、彼の非凡な才能が発揮されている。しかもサウンドはストレートなジャズではなくフォークのテイストも漂う何とも言えないものとなっている。まさに異色の一枚である。この直ぐ後に出た名盤『サムホエア・ビフォア』ではボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジズ」を演奏、ジャレットのディラン、フォークに対する造詣の深さがうかがえる。