Kevin Kennerケヴィン・ケナー
Discography
Late Chopin Works / ショパン:後期ピアノ作品集【輸入盤】
Late Chopin Works / ショパン:後期ピアノ作品集【輸入盤】
2018.06.01 発売/9029.563520
《隠れた名ショパン弾き、ケヴィン・ケナーの最新ショパン演奏》
1963年5月19日生まれ、米カリフォルニア出身のピアニスト。幼少よりピアノに親しみ、クシシュトフ・ブジュザに師事。その後、ピーボディ音楽院(ボルチモア)でレオン・フライシャーに5年間師事。1989年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで入賞。1990年に、第12回ショパン国際ピアノコンクールでの最高位(1位無しの2位)を受賞(横山幸雄が第3位を獲得して話題になった年)。同年第9回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門3位など輝かしい成績を残しています。その後録音も数多く行っており、ショパン、ラヴェル、シューマン、ベートーヴェン、ピアソラと多岐に渡っており、近年ではポーランドで室内楽カテゴリーにおいて最優秀賞の“フレデリック賞”を授与。またショパン時代のピアノにも造詣が深く、1848年のプレイエルを用いた国立ショパン研究所のレーベルで録音したショパンのソロ・ピアノ作品集は、フランスのディアパソン誌にて5つ星を獲得しています。教育者としても有名で、英国王立音楽大学教授を経て、2015年よりマイアミ大学フロスト音楽校教授。近年では、第17回ショパン国際ピアノコンクールに参加したチョ・ソンジンからの依頼によりコンクール直前に集中レッスンを行い、見事優勝に導いたことで、ケナーの教育者としての手腕が改めて認められました。2011年以降、ヴァイオリニストのチョン・キョンファからの熱烈なオファーを受け、彼女の10年ぶりとなる活動始動に伴いデュオパートナーとして世界ツアーに参加。“美しく穏やかな真珠のような輝きを放つピアニズム”(英・テレグラフ紙)と絶賛されるなど、キョンファのヴァイオリンを引き立てつつ存在感を放つアンサンブルは彼の高度な美的音楽性を聴衆に再認識させています。
優れた技巧を持ちながらも、バリバリ弾くタイプではなく、どちらかというとデリケートな表現と音色を大切にするタイプ、とりわけ感性の豊かさには定評があります。こののアルバムは、冒頭に得意としている舟歌を置き、晩年のマズルカと夜想曲を散りばめながら、中心に「ソナタ第3番」を据えるというプログラム。彼が愛する「ショパンの円熟期の作品」を思う存分に演奏し、ショパンの魅力を丁寧に伝えています。
【収録予定曲】
ショパン:
1) 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60、
2-4) 3つのマズルカ(第39-41番)Op.63、
5-8) ピアノソナタ第3番 ロ短調Op.58、
9) 夜想曲第18番 ホ長調Op.62-2、
10-12) 3つのマズルカ(第33-35番)Op.56、
13) マズルカ 第49番 ヘ短調Op.68-4(ケヴィン・ケナーによる再構成版)、
【演奏】ケヴィン・ケナー(ピアノ)
【録音】2016年5月5-7日、UK, サフォーク、ポットン・ホール