●20世紀前半のヨーロッパ・バレエ界の主導権を握っていたディアギレフ・バレエ団のために「鋼鉄のステップ」（1927）「放蕩息子」（1929）、パリ・オペラ座バレエのために「ドニェプル河に沿って」（1932）を作曲し、バレエ作曲家として成功していたセルゲイ・プロコフィエフは、定住していたパリから故国に戻り、3曲のバレエ曲を発表しました。「シンデレラ」「ロミオとジュリエット」そして、この「石の花」です。
●初演は、作曲者の死の約1年後、1954年にラヴロフスキーによる振付でボリショイ・バレエによって行われましたが、ボリショイ・バレエのレパートリーとしては定着せず、3年後の1957年にこのＤＶＤに収録されたのと同じユーリ・グリゴローヴィチによる振付で、キーロフ・バレエがレニングラード・キーロフ劇場（現マリインスキー劇場）にて初演しました。

［あらすじ］
銅山の女王の愛を拒んだために石像に変えられた石の細工師ダニーラだが、許婚であるカテリーナの深い愛情によって救い出される…。