黒夢、SADSのフロントマンとして絶対的な地位を確立しているミュージシャン「清春」。
デビュー22年目を迎え、音、詞、ヴィジュアルにおいて深化を求めつつ「大人の中の純真さ」を凝縮したという今作は、是永巧一（レベッカ、安室奈美恵）、沖山優司（YUKI、スキマスイッチ）など名立たる一流ミュージシャンを迎えて制作した渾身の一作。

「今回は歌詞の中に相手がいるんですよね。直接的に明確に出てなくても、相手がいない人生観とか死生観じゃなくて、相手がいて、どこかでやっぱりすがっているという感じが僕の中ではあります。その相手にも僕にすがっててもらって良いですけど。それは、歌っているその時々に目の前にしているファンの人たちなのか、自分の家族なのか、それ以外の大切な人たちなのか……こんなふうに言うとちょっとソフトな聞こえ方をしちゃうかもしれないけど、要するに人生におけるラヴソング。
人生が何年あるかわからないけど、僕もこうして47歳になりまして……もちろん書いた時期はどれも違うんですけど、みんなトータルしてみると、“ああ、こういう時期に来ているんだな、自分は”って思わされます。
すごいバンドも、グループであると同時にソロイストの集合体でもある。どちらにしても聴いてくれてる人は、ひとりで聴いてるわけで。その人と一対一になれるか、を意識して作りました。」（清春）