小林愛実
Discography
Chopin Preludes – Piano works / ショパン:前奏曲集 他【輸入盤】
Chopin Preludes – Piano works / ショパン:前奏曲集 他【輸入盤】
2021.08.27 発売/9029.669078
小林愛実のワーナークラシックス専属世界契約第2作目は、ショパン:24の前奏曲!
【収録曲】
ショパン:
1-24) 24の前奏曲 作品28
25) 前奏曲 嬰ハ短調 作品45
26) 前奏曲 変イ長調(遺作)
27) 幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61(ポロネーズ第7番)
28) 幻想即興曲 作品66(即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作)
【演奏】 小林愛実(ピアノ)
【録音】 2021年4月3-5日、新潟県、魚沼市小出郷文化会館
ショパンの「24の前奏曲」は、あまりにも多種多様な小品が並べられているため、演奏家の個性も丸わかりになってしまう曲集として知られています。流麗なアルペジョが美しい第1番の次に来るのは、不協和音を含む不思議な和音で彩られた第2番、そしてせせらぎを思わせる第3番と12音全ての調性を駆使した変幻自在な曲が続きます。
小林愛実は、この曲集の持つ豊かな表現力を余すことなく伝えており、正攻法ともいえる演奏で各々の曲の姿を映し出していきます。シンプルな第1番に隠された内声の旋律を聴くだけでこの演奏が只者ではないことに気が付くでしょう。聴き進むにつれ、ケレン味のないショパンに心洗われます。しかし、曲集も半ばになり、第9番以降のショパンが得意とした変化記号の多い調性になってくると、その表現に深みが増してくいるのがはっきりとわかります。まさにショパンと共に歌う小林の本領発揮と言ったところでしょう。また有名な第15番「雨だれ」での穏やかさから一変、第16番では全てをかなぐり捨てるかのような激しい表現を見せるのも素晴らしいの一言。そのまま息をつかせぬ勢いで第24番まで一気呵成に聴かせます。添えられた2曲の前奏曲も見事な表現で、幻想ポロネーズでも自在な表現を聴かせ、最後の幻想即興曲で仕上げるという、まさにドラマある1枚となっています。
「ショパンは子供の頃からピアノを弾き始めて、いつも一緒にいる作曲家です。私が育った日本では、ショパンの音楽は避けられません! ショパンは誰にとっても最も人気のある作曲家の一人であり、すべてのピアニストは幼い頃からショパンの音楽を演奏し知るようになります。したがって、彼は非常に自然に人生の不可欠なものとなります。私は長い間「24の前奏曲」を、すべて完全な形で録音したいと思っていました。バッハの前奏曲とフーガや、ドビュッシーの前奏曲集のように、全曲が1つとして考えられているこのような作品にアプローチすることは常に非常に興味深いことです。各前奏曲は個別であり、それぞれが異なる調性であるため、色と文字が完全に異なります。また、個々の曲の構造は比較的オープンであるため、解釈の自由度が高くなります。」 –小林愛実
ここに収録されたショパンの「前奏曲集」(24+2曲)は、いずれも非常に短い小品である。ここでいう前奏曲とは、何かの前奏ではなく、前奏曲風の作品、または、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集にある前奏曲(第1巻、第2巻ともに前奏曲とフーガ(遁走曲)の一対で24の長短調すべてに対応する48曲が含まれる)のような作品、というような意味を持ちます。前奏曲は形式にとらわれない自由な転調、劇的な展開を見せバッハの時代には革命的な内容でした。また24の調を使用するというのも前例のないことであり、ショパンが前奏曲と銘打ったのは作曲者への敬意だけでなくその革新的な内容に挑もうという意図があったものといえます。
「ポロネーズ第7番」は、所々にポロネーズ的リズムは散見されるも、構成からは幻想曲に近いもの。実際、ショパンは当初この曲の題を「幻想」としており、ポロネーズとしてではなく幻想曲として作曲していた。複雑な和声と自由な形式をもつ独創的な作品で、ショパンの独立した作品としては大規模な作品です。
「幻想即興曲」は、ショパンの4曲の即興曲のうち最初に作曲され、ショパンの死後1855年、友人のユリアン・フォンタナの手により『幻想即興曲』と題して出版。ョパンの作品の中で最もよく知られる作品のひとつ。
[小林愛実]
山口県宇部市生まれ。8歳より二宮裕子氏に師事し、2011年桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学。2013年よりフィラデルフィア・カーティス音楽院に留学。現在、マンチェ・リュウ教授に師事し研鑽を積んでいる。
3歳からピアノを始め7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たす。
2005年(9歳)以降、ニューヨーク・カーネギーホールに4度出演、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジル等に招かれ、スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ、ジャッド指揮ブラジル響等と共演。国内では、N響、読売日響、東京フィル、兵庫芸術文化センター管弦楽団、日本フィル等と共演し、サントリーホールをはじめ、各地でもリサイタルを行い高い評価を得る。
2010年(14歳)「デビュー!」でCDメジャーデビュー、翌年セカンドアルバム「熱情」をリリース(EMI CLASSICS)。また、同年ショパン生誕200年記念に際して、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与された。
2015年「 第17回ショパン国際ピアノ・コンクール」に出場、ファイナリスト。
2018年ワーナークラシックスとのインターナショナル契約を発表。同年4月には7年ぶりとなるCD「ニュー・ステージ~リスト&ショパンを弾く」をリリース。
幼少期より多くのメディアから注目を集め、フランスのLCIテレビのドキュメンタリー、日本テレビ「深夜の音楽会」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-BS「みんなのショパン」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」など多数のテレビやラジオ番組にも出演。2015年にはTBS「情熱大陸」にも登場し話題を呼んだ。
今、世界的な活躍が期待できる日本の若手ピアニストとして注目を集めている。
(KAJIMOTOホームページより)
ショパン:
1-24) 24の前奏曲 作品28
25) 前奏曲 嬰ハ短調 作品45
26) 前奏曲 変イ長調(遺作)
27) 幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61(ポロネーズ第7番)
28) 幻想即興曲 作品66(即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作)
【演奏】 小林愛実(ピアノ)
【録音】 2021年4月3-5日、新潟県、魚沼市小出郷文化会館
ショパンの「24の前奏曲」は、あまりにも多種多様な小品が並べられているため、演奏家の個性も丸わかりになってしまう曲集として知られています。流麗なアルペジョが美しい第1番の次に来るのは、不協和音を含む不思議な和音で彩られた第2番、そしてせせらぎを思わせる第3番と12音全ての調性を駆使した変幻自在な曲が続きます。
小林愛実は、この曲集の持つ豊かな表現力を余すことなく伝えており、正攻法ともいえる演奏で各々の曲の姿を映し出していきます。シンプルな第1番に隠された内声の旋律を聴くだけでこの演奏が只者ではないことに気が付くでしょう。聴き進むにつれ、ケレン味のないショパンに心洗われます。しかし、曲集も半ばになり、第9番以降のショパンが得意とした変化記号の多い調性になってくると、その表現に深みが増してくいるのがはっきりとわかります。まさにショパンと共に歌う小林の本領発揮と言ったところでしょう。また有名な第15番「雨だれ」での穏やかさから一変、第16番では全てをかなぐり捨てるかのような激しい表現を見せるのも素晴らしいの一言。そのまま息をつかせぬ勢いで第24番まで一気呵成に聴かせます。添えられた2曲の前奏曲も見事な表現で、幻想ポロネーズでも自在な表現を聴かせ、最後の幻想即興曲で仕上げるという、まさにドラマある1枚となっています。
「ショパンは子供の頃からピアノを弾き始めて、いつも一緒にいる作曲家です。私が育った日本では、ショパンの音楽は避けられません! ショパンは誰にとっても最も人気のある作曲家の一人であり、すべてのピアニストは幼い頃からショパンの音楽を演奏し知るようになります。したがって、彼は非常に自然に人生の不可欠なものとなります。私は長い間「24の前奏曲」を、すべて完全な形で録音したいと思っていました。バッハの前奏曲とフーガや、ドビュッシーの前奏曲集のように、全曲が1つとして考えられているこのような作品にアプローチすることは常に非常に興味深いことです。各前奏曲は個別であり、それぞれが異なる調性であるため、色と文字が完全に異なります。また、個々の曲の構造は比較的オープンであるため、解釈の自由度が高くなります。」 –小林愛実
ここに収録されたショパンの「前奏曲集」(24+2曲)は、いずれも非常に短い小品である。ここでいう前奏曲とは、何かの前奏ではなく、前奏曲風の作品、または、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集にある前奏曲(第1巻、第2巻ともに前奏曲とフーガ(遁走曲)の一対で24の長短調すべてに対応する48曲が含まれる)のような作品、というような意味を持ちます。前奏曲は形式にとらわれない自由な転調、劇的な展開を見せバッハの時代には革命的な内容でした。また24の調を使用するというのも前例のないことであり、ショパンが前奏曲と銘打ったのは作曲者への敬意だけでなくその革新的な内容に挑もうという意図があったものといえます。
「ポロネーズ第7番」は、所々にポロネーズ的リズムは散見されるも、構成からは幻想曲に近いもの。実際、ショパンは当初この曲の題を「幻想」としており、ポロネーズとしてではなく幻想曲として作曲していた。複雑な和声と自由な形式をもつ独創的な作品で、ショパンの独立した作品としては大規模な作品です。
「幻想即興曲」は、ショパンの4曲の即興曲のうち最初に作曲され、ショパンの死後1855年、友人のユリアン・フォンタナの手により『幻想即興曲』と題して出版。ョパンの作品の中で最もよく知られる作品のひとつ。
[小林愛実]
山口県宇部市生まれ。8歳より二宮裕子氏に師事し、2011年桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学。2013年よりフィラデルフィア・カーティス音楽院に留学。現在、マンチェ・リュウ教授に師事し研鑽を積んでいる。
3歳からピアノを始め7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たす。
2005年(9歳)以降、ニューヨーク・カーネギーホールに4度出演、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジル等に招かれ、スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ、ジャッド指揮ブラジル響等と共演。国内では、N響、読売日響、東京フィル、兵庫芸術文化センター管弦楽団、日本フィル等と共演し、サントリーホールをはじめ、各地でもリサイタルを行い高い評価を得る。
2010年(14歳)「デビュー!」でCDメジャーデビュー、翌年セカンドアルバム「熱情」をリリース(EMI CLASSICS)。また、同年ショパン生誕200年記念に際して、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与された。
2015年「 第17回ショパン国際ピアノ・コンクール」に出場、ファイナリスト。
2018年ワーナークラシックスとのインターナショナル契約を発表。同年4月には7年ぶりとなるCD「ニュー・ステージ~リスト&ショパンを弾く」をリリース。
幼少期より多くのメディアから注目を集め、フランスのLCIテレビのドキュメンタリー、日本テレビ「深夜の音楽会」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-BS「みんなのショパン」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」など多数のテレビやラジオ番組にも出演。2015年にはTBS「情熱大陸」にも登場し話題を呼んだ。
今、世界的な活躍が期待できる日本の若手ピアニストとして注目を集めている。
(KAJIMOTOホームページより)