エレクトロニック・ポップの先駆者として世界中から注目を浴びたクラフトワークの5作目。放射能やラジオ電波を模したシンセの疑似音とはかなく美しいメロディが交錯する耽美的な作品。（1975年）

硬質なシーケンサーと温かみのあるリズム・マシーンが織りなす唯一無二のグルーヴ感が光る6作目。ヨーロッパ横断特急をテーマに、延々と続く列車の旅をシニカルに描いた大ヒット作。（1977年）

クラフトワークのテクノ・ポップ・スタイルを決定付けた7作目。ロボットと人間の融合をテーマにしたクラフトワーク流の近未来型SF作品であり、テクノ、ロックの両面から最高峰と評された作品。（1978年）

来たるべきコンピューター社会を暗示したコンセプト・アルバム。機械と人間の友好ではなく、機械に依存していく人類への危機感をトランス・ビートに託した、現代人の必聴作。（1981年）

自らが“テクノ・ポップ”という言葉を用い、時代の最先端にいることを主張した9作目。サンプリング、ミニマル、ループなど、現代テクノ・ミュージックの原点が凝縮された傑作。（1986年）

ハウス・ミュージック人気真っ只中に登場したクラフトワークのリミックス集。代表曲を音の断片に解体し、テクノ・ビートに乗せて新たに再構築したダンス感覚溢れる好作。（1991年）

ツール・ド・フランス100周年を記念して作られた11作目。テクノロジーの進化の恩恵を受け、クラフトワーク流アンビエント・ミュージックを聴かせてくれる。（2003年）