Laurence Equilbeyロランス・エキルベ

Discography

Beethoven King Stephen, The Ruins of Athens, Leonore Prohaska / ベートーヴェン・ウォーズ~シュテファン王、アテネの廃墟、レオノーレ・プロハスカ

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Beethoven King Stephen, The Ruins of Athens, Leonore Prohaska / ベートーヴェン・ウォーズ~シュテファン王、アテネの廃墟、レオノーレ・プロハスカ

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2025.02.28 配信5021732536945

ベートーヴェンが作曲した三つの舞台劇――『アテネの廃墟』、『シュテファン王』、そして『レオノーレ・プロハスカ』のための音楽が、2024年5月にパリのラ・セーヌ・ミュージカルにおいて上演された革新的な「スペース・オペラ」のためのプログラム。
ベートーヴェン:

劇付随音楽《シュテファン王》Op.117
1.    König Stephan, Op. 117: Ouverture
2.    König Stephan, Op. 117: No. 1, Chor. “Ruhend von seinen Taten”
3.    König Stephan, Op. 117: No. 2, Chor. “Auf dunkelm Irrweg in finstern Hainen”
4.    König Stephan, Op. 117: No. 3, Siegesmarsch
5.    König Stephan, Op. 117: No. 8d, Grave risoluto e ben marcato
6.    König Stephan, Op. 117: No. 7b, Andante maestoso - No. 7c, Maestoso con moto
7.    König Stephan, Op. 117: No. 8g, Presto
8.    König Stephan, Op. 117: No. 4, Chor der Frauen. "Wo die Unschuld Blumen streute"
9.    König Stephan, Op. 117: No. 5, Melodram - No. 6, Chor. "Eine neue strahlende Sonne" 
10.    König Stephan, Op. 117: No. 8a, Geistlicher Marsch 
11.    König Stephan, Op. 117: No. 8b, Chor. "Heil unserm Könige!"
12.    König Stephan, Op. 117: No. 8e, Andante mosso 
13.    König Stephan, Op. 117: No. 9, Schlusschor. "Heil! Heil! Heil unsern Enkeln!"

劇付随音楽《アテネの廃墟》Op.113
14.    Die Ruinen von Athen, Op. 113: Ouverture
15.    Die Ruinen von Athen, Op. 113: No. 2, Duett. "Ohne Verschulden Knechtschaft dulden" 
16.    Die Ruinen von Athen, Op. 113: No. 4, Marcia alla turca 
17.    Die Ruinen von Athen, Op. 113: No. 3, Chor. "Du hast in deines ärmels Falten"

悲劇《レオノーレ・プロハスカ》のための音楽 WoO 96
18.    Leonore Prohaska, WoO 96: No. 4, Trauermarsch 
19.    Leonore Prohaska, WoO 96: No. 3, Melodram (Instrumental Version)
20.    Leonore Prohaska, WoO 96: No. 2, Romanze

劇付随音楽《アテネの廃墟》Op.113
21.    Die Ruinen von Athen, Op. 113: No. 6a, Marsch 
22.    Die Ruinen von Athen, Op. 113: No. 6b, Chor. "Schmückt die Altäre!" 

【演奏】
マチュー・アイム(バス)
エレン・ジャコーヌ(ソプラノ)
トマ・ブロッホ(グラス・ハーモニカ)
ヴィルジニー・タレット(ハープ)
アクサンチュス(合唱)
インスラ・オーケストラ(ピリオド楽器オーケストラ)
ロランス・エキルベ(指揮)

【録音】
2024年5月23, 25, 26日、パリ、ラ・セーヌ・ミュージカル

 ベートーヴェンが作曲した三つの舞台劇――『アテネの廃墟』『シュテファン王』、そして『レオノーレ・プロハスカ』のための音楽が、2024年5月にパリのラ・セーヌ・ミュージカルにおいて上演された革新的な「スペース・オペラ」のサウンドトラックとして使用されました。この『ベートーヴェン・ウォーズ』は、指揮者ロランス・エキルベと脚本・演出家アントナン・ボードリーによる企画であり、ソプラノのエレン・ジャコーヌ、バスのマチュー・アイム、合唱団アクサンチュス、そしてインスラ。オーケストラによって演奏されました。さらに、特別出演として、ハープ奏者のヴィルジニー・タレット氏と、幻想的なグラス・ハーモニカを演奏するトマ・ブロッホ加わりました。

『シュテファン王』および『レオノーレ・プロハスカ』の楽曲には「メロドラマ」と呼ばれる手法が取り入れられており、音楽を背景に言葉が朗読される形となっております。ベートーヴェンは、唯一のオペラ作品である『フィデリオ』においても、この劇的な技法を使用しており、彼の尽きることのない創造力を示す証となっております。

最先端の設備を誇るラ・セーヌ・ミュージカルにおいては、ベートーヴェンの音楽に合わせ、日本の漫画から着想を得た壮大なアニメーション映像が、ステージ上の巨大なスクリーンに投影されました。『ベートーヴェン・ウォーズ』の物語は、1811年にペスト市(約60年後にブダ市と合併し、現在のブダペストとなる)の帝国劇場のこけら落とし公演として上演された『シュテファン王』および『アテネの廃墟』のストーリーからインスピレーションを受けております。――遠い惑星において、幼少期に親しかった男女が、戦争によって荒廃した環境の中で敵対することになります。しかし、彼らの民族はついに和解し、新たな世界――すなわち地球へと旅立つことを決意いたします。物語の終盤では、かつて争い合っていた両者が共に築き上げた劇場が、希望と再生の象徴として描かれております。

「私にとって、『ベートーヴェン・ウォーズ』は、漫画の哲学――ユートピア思想、ヒロイズム、そしてヒューマニズム――を直接体験する機会となりました」と、ロランス・エキルベイ氏は語っておられます。「これらの価値観はベートーヴェンの心にも深く根ざしており、彼の音楽にも表れております。私は、彼が舞台音楽のために作曲した作品と漫画の間にある共通点を探求したいと強く思っていました。」とエキルベは語っています。

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