LINKIN PARKリンキン・パーク

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リンキン・パークから届いた手紙

2010.8.6

アルバム『ア・サウンザンド・サンズ』のプロモーション用にと、リンキン・パーク自身が執筆し送られてきたバイオグラフィー(手紙編)です。バンド自身が直々にバイオを書くというのは大変珍しいことです。さすが、リンキン・パーク。

アルバムが出来上がると常に、それを説明すべくまとめられた文章がそこに伴う。 レコード会社は「著名な」ライターを雇い、音楽を素晴らしいものとして最大限に表現する文章を作り上げ、それによって人々にいい作品だと思い込ませようとする。が、アルバムの音を言葉では表現しきれないように僕達には思えるので、僕達はこれまでとは違う試みとして、このニュー・アルバム『ア・サウザンド・サンズ』を作ろうと考えたときに僕達の心にどんなことがあったのかを僕達自身から直接伝えようと考えた。それ以上のことは皆さんにお任せしようと思う。

音楽を聴く前に、このアルバムは、あくまでもアルバムとして楽しんでもらいたいという思いで作られたものであることを知って欲しいと思う。多くの人はシングルという、より小さい単位で曲を楽しむようになっていることを僕達は認識している。それに反して(或いはそれもあって)このアルバムは君達をひとつの旅に誘うものであるべきだと僕達は思った。アルバムをあえてばらばらに聴くことにしたのであれば、それはそれでかまわない。ただ、『ア・サウザンド・サンズ』にはアルバムを最初から終わりまで通して聴いたときにしか得られない体験があるということを僕達は知らせなければならないと思ったのだ。

自分達自身が好きなアルバムを聴いていると、それらの作品がリリースされる以前は、アーティストによる変なアイデアと思われていた時代があったということを忘れてしまいがちである。このレコードを作りながら、そのような時代のことを僕達は思った。それにより僕達は、あえて挑戦することへのインスピレーションを得、我々の試みが一見変わっていたり変だと思われたとしても心配しなくてもよいと考えることができた。

僕達のバンドをよく知っている人は、この作品のサウンドの違いに気づくだろう。 それは僕達が新しいことを試すことが大好きだということが理由であり、また、モダン・オルタナナティヴ・ミュージックにおいて僕達が待ち望んだサウンドがあったということも理由である。このアルバムでは再度リック・ルービンと仕事をしたが(彼は僕達の前作もプロデュースした)それは彼が我々が捕らえようとしている新しいサウンドのヴィジョンを理解してくれたからに他ならない。

この音楽を楽しんでくれること、そしてwww.linkinpark.comで僕達に話しかけてくれることを願っている。

- ブラッド、チェスター、デイヴ、ジョー、マイク、ロブ

PS: 僕達のバンドを一生懸命プロモーションしようとする人々からは、ここに皆を感心させるような実績を追記してほしいと言われた。そのアイデアに僕達は同意しかねたが、妥協案としてそのような情報が必要な場合のためにこのリンクを提供することで合意した: http://en.wikipedia.org/wiki/Linkin_Park みんなウィキペディアの存在は知っているはずだと僕達が言っても、彼らは信じてくれなかったのだが。

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