Martin James Bartlettマーティン・ジェームズ・バートレット
Discography
Bach, Mozart, Britten Concerti / バッハ、モーツァルト、ブリテン:ピアノ協奏曲集【輸入盤】

Bach, Mozart, Britten Concerti / バッハ、モーツァルト、ブリテン:ピアノ協奏曲集【輸入盤】
2026.02.27 発売/2173.259344
若き天才たちの輝きが時代を超える――。
マーティン・ジェームズ・バートレットがザルツブルクで刻む、
バッハ、モーツァルト、ブリテン、200年の歴史を結ぶ音楽の旅。
マーティン・ジェームズ・バートレットがザルツブルクで刻む、
バッハ、モーツァルト、ブリテン、200年の歴史を結ぶ音楽の旅。
【収録予定曲】
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノーム』
ブリテン:若きアポロ Op.16(新批判校訂版)
【演奏】
マーティン・ジェームズ・バートレット(ピアノ)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮)
【録音】
2024年1月15-18日、ザルツブルク、オルケスターハウス、
アンジェラ・フェルストル・ザール
マーティン・ジェームズ・バートレットのこのアルバムは、バッハ、モーツァルト、ブリテンによる、約200年にわたる音楽史をつなぐピアノとオーケストラのための3作品を収録しています。2022年のアルバム『Rhapsody』は各誌で高い評価を受け、BBC Music Magazineは「喜びに満ち、温かさと個性、歌うような音色が輝く」と賞賛、Gramophoneも「絶頂期にある卓越した鍵盤の才能」と称えました。
本作は、ザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団、指揮者ハワード・グリフィスと共に録音され、収録曲はバッハ《ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052》、モーツァルト《ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調〈ジュノーム》、およびブリテンの《若きアポロ》です。
アルバムの構想は、バートレット自身が深い敬意を寄せるベンジャミン・ブリテンから始まりました。彼はブリテンの純粋な音楽思想、明晰なタッチ、感情表現の誠実さに魅了され、作曲者が自身のオールドバラ音楽祭でバッハとモーツァルト作品を重視していた点にも着目しました。《若きアポロ》は1939年に初演されながら、作曲者の死後まで再演されなかった作品で、今回の録音では多くの誤りを修正した新批判校訂版を使用し、「第二の世界初演」と言うべき内容になっています。
アルバム冒頭のバッハの協奏曲は、失われたヴァイオリン協奏曲の編曲と考えられ、ヴィヴァルディ研究の成果が反映され、さらにブリテンにも影響を与えた重要作です。一方、モーツァルトの《ジュノーム》協奏曲は、21歳のモーツァルトが革新性に満ちて書き上げた作品で、冒頭2小節後にピアノが突然オーケストラを遮って登場するなど、異例の構造を持ちます。バートレットはこの作品を「若き天才の自信と開放感の象徴」としています。
録音したザルツブルクはバートレットにとって特別な場所で、かつてアンドラーシュ・シフのマスタークラスで同作品を演奏した思い出の地でもあります。今回使用したベーゼンドルファーは、明晰さと輝き、温かさを兼ね備え、作品の本質を引き立てたと語っています。
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV.1052
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノーム』
ブリテン:若きアポロ Op.16(新批判校訂版)
【演奏】
マーティン・ジェームズ・バートレット(ピアノ)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
ハワード・グリフィス(指揮)
【録音】
2024年1月15-18日、ザルツブルク、オルケスターハウス、
アンジェラ・フェルストル・ザール
マーティン・ジェームズ・バートレットのこのアルバムは、バッハ、モーツァルト、ブリテンによる、約200年にわたる音楽史をつなぐピアノとオーケストラのための3作品を収録しています。2022年のアルバム『Rhapsody』は各誌で高い評価を受け、BBC Music Magazineは「喜びに満ち、温かさと個性、歌うような音色が輝く」と賞賛、Gramophoneも「絶頂期にある卓越した鍵盤の才能」と称えました。
本作は、ザルツブルクのモーツァルテウム管弦楽団、指揮者ハワード・グリフィスと共に録音され、収録曲はバッハ《ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052》、モーツァルト《ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調〈ジュノーム》、およびブリテンの《若きアポロ》です。
アルバムの構想は、バートレット自身が深い敬意を寄せるベンジャミン・ブリテンから始まりました。彼はブリテンの純粋な音楽思想、明晰なタッチ、感情表現の誠実さに魅了され、作曲者が自身のオールドバラ音楽祭でバッハとモーツァルト作品を重視していた点にも着目しました。《若きアポロ》は1939年に初演されながら、作曲者の死後まで再演されなかった作品で、今回の録音では多くの誤りを修正した新批判校訂版を使用し、「第二の世界初演」と言うべき内容になっています。
アルバム冒頭のバッハの協奏曲は、失われたヴァイオリン協奏曲の編曲と考えられ、ヴィヴァルディ研究の成果が反映され、さらにブリテンにも影響を与えた重要作です。一方、モーツァルトの《ジュノーム》協奏曲は、21歳のモーツァルトが革新性に満ちて書き上げた作品で、冒頭2小節後にピアノが突然オーケストラを遮って登場するなど、異例の構造を持ちます。バートレットはこの作品を「若き天才の自信と開放感の象徴」としています。
録音したザルツブルクはバートレットにとって特別な場所で、かつてアンドラーシュ・シフのマスタークラスで同作品を演奏した思い出の地でもあります。今回使用したベーゼンドルファーは、明晰さと輝き、温かさを兼ね備え、作品の本質を引き立てたと語っています。

