シカゴ出身の４人組、メストが３枚目となるニュー・アルバムをリリース。日本でブレイクを果たした前作からグッと成長して帰ってきた。今作の凄いところはパフォーマンスの成長もさることながら、ソングライティングの素晴らしさだ。メイン・ソングライターのトニーの楽曲に加え、ジェレマイアが4曲（「ナイト・アローン」、「ユア・プロミス」、「シェル・オブ・マイセルフ」、「ザ・アンディナイアブル・リターン・トゥ・ロウジング」）を書き、ヴォーカルも取っている。レノン・マッカートニーの例にもれず、バンドのソングライター２人がしのぎ合い、楽曲のクオリティは格段にあがっている。そして、ストリングスやピアノを効果的に使用し、楽曲に深みを与えている。彼らの持ち味のおバカなポップ・パンクに泣きの魅力までが楽曲に加わったメスト、今作でメストが全米ブレイクするのは間違いないだろう。シングル「ジェイデッド」は特に彼らの成長を伺うことの出来る楽曲。この曲には親友であるグッド・シャーロットのベンジーがゲスト・ヴォーカルで参加している。