ザ・ミーターズは66年ニューオーリンズでアート・ネヴィルを中心に結成され、インスト・ファンク・グループとして活躍する傍ら、重鎮アラン・トゥーサンがプロデュースする数多くのレコードでバックを務めた。
60年代から70年代にかけて制作されたニューオーリンズ産Ｒ＆Ｂの音を作った立役者といえる。
本作品は1970年発表のサード・アルバム。
コミカルな「Chicken Strut」（R&Bﾁｬｰﾄ11位/ﾎﾟｯﾌﾟ･ﾁｬｰﾄ50位）、「Hand Clapping Song」（R&Bﾁｬｰﾄ26位/ﾎﾟｯﾌﾟ･ﾁｬｰﾄ89位）の２曲ものヒットを収録。
そのほかグレン・キャンベルの大ヒット曲の「Wichita Lineman」やニューオーリンズの僚友、リー・ドーシーの「Ride Your Pony」を取り上げるなどヴォーカルものにも取り組んでいてその後のミーターズの姿を予見させる。
このCDはライノによる丁寧なマスタリングがされており、より骨太な凄みのあるサウンドを堪能できる。
ボーナス・トラックは未発表の2曲を収録。

ザ・ミーターズは10枚近いアルバムを発表後1997年に分解、アートはアーロンら兄弟を誘いネヴィル・ブラザーズを結成、現在も活動している。
またアートそれとは別に若いイアン・ネヴィルら新メンバーを加えたファンキー・ミーターズでも活動中で2009年7月来日公演を果たす。
(来日メンバー）
Art Neville - Vocal, B3 / George Porter Jr. - Bass / Russell Batiste Jr. - Drums / Ian Neville - Guitar