1964年コーヒー・ハウスで歌うことからそのキャリアを積み始めたミネソタ出身のシンガー＆ギター・プレイヤー。
彼はジョン・デンバーらが在籍していたミッチェル・トリオに参加しNY、LA、シカゴをツアーし活動する。こうして彼のレパートリーのレンジはクラシック・ジャズからより伝統的フォークそして更に幅広い音楽性を完全に自分のものとすることとなる。こうした背景の中から生まれた彼のデビュー作である本作品で彼は様々な挑戦を試みている。「パイロット・ミー」ではパイプ・オルガンとフルーゲルホルン、「ゼア・イズ・ア・ブリーズ」ではチェロとハープまた「イン・ユア・アイズ」ではボトル・ネック奏法と、まさに彼のギター・ワークを一層際立たせる演出がなされている。プロダクション・クレジットを見てもこの作品の価値の高さがうかがえる。ジャクソン・ブラウンの「マイ・オープニング・フェアウェル」を取り上げていることも話題のひとつである。