Muddy Apesマディ・エイプス
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月刊『Player』2016年7月号発売中!『Muddy Apes:INORANインタビューとメンバー3人のギア・レポートで新作の魅力に迫る』
2016.6.3
Muddy Apesのあらゆる魅力を堪能できる“会心作”
日本が誇るカリスマバンドLUNA SEAのINORAN(g)、イギリスの人気ロックバンドFEEDERのTAKA HIROSE(b)、FEEDERのサポートメンバーでアメリカ・フロリダの実力派DEAN TIDEY(g)、日本の大阪出身のロックバンド8ottoのMAESON(vo)によって結成された日、英、米混合の“スーパーバンド”Muddy Apesが、最新作『Faraway So Close』を完成させた! Player 2016年7月号では、『Faraway So Close』に関するINORANのインタビュー、メンバーの機材レポートを掲載している。本インタビューで、INORANが新作に対して確かな手応えを感じていたのがとても印象的だった。
『Faraway So Close』の楽曲は、彼らが生活する日、英、米の離れた場所で、互いにアイデアをデータでやりとりする中で完成していった。この方法自体は、メンバー全員が多忙な日々を過ごし、それぞれの国で生活しているMuddy Apesにとっては従来通りだが、各パートのレコーデイングも、それぞれのプライベート・スタジオで行われたのが、前作『Fairy Dirt No.5』と大きく異なる点だ。
現在のシーンでは、プロツールスなどでデータをやりとりし曲を仕上げていくのは、それほど珍しいことではない。しかし、あるパートのみでなく、INORANとMAESONは日本、TAKAはイギリス、DEANはアメリカと、バンドメンバーがそれぞれ異なる場所でレコーデイングしたのにも関わらず、これほどまで曲にバンドの一体感、メンバーの音の存在感、心地良いグルーヴが宿っているのは、彼らが“百戦錬磨”だからに他ならない。
『Faraway So Close』制作の際に掲げたイメージを、INORANは次のように語っている。
『バンドはアルバムを重ねる度に進化していくもの。でもMuddyはね、進化していきながら良くも悪くも、頭が良くなっている感じだった。“馴れ”とでも言うのかな? 1st『Crush It』は1枚目ならではの勢いがあり、本気の遊びと言うか“衝動”のままに作り上げた。そこをいくと、2nd『Fairy Dirt No.5』は少し“頭を働かせて考えて作った部分”もなくはなかった。どちらも良い内容だったし、満足度が高い大事な作品ですけどね。で、今回スタートした時に「単純にバンドって“演奏する楽しさ”が大事だけど、一緒にプレイする楽しさってなんだっけ?」という話をしたんです。その中で浮んだキーワードが“もっと泥臭くいこう!”ってことだった。でも、これだけ場所の物理的な距離があると、各々の音楽の嗜好性も異なるわけで…DEANは最初本当にのどかな曲が多かったし(笑)。それは素直に作った証拠だとも思うけど、ミックスの段階では泥臭く仕上げようと。もっと言えば、3枚目のアルバムを完成させた時に完結するものじゃなく、それから4人でライブやセッションすることで、完成するものにしたかった』
INORANの言葉通り、『Faraway So Close』は前作『Fairy Dirt No.5』の緻密かつ躍動感溢れる音像はそのままに、より泥臭く、ディープなバンドサウンドに回帰している。オープニング曲「Comfy」のイントロから、ラストの「Motor Ego」まで、初期衝動溢れるスケールのドデカい“世界最高水準”なロックサウンドを展開しており、どのナンバーも素晴らしい“生命力”に満ち溢れている。
また、今回の取材でINORANは非常に興味深いコメントを残している。
「ドラムフィルひとつでもそうだけど、足すものでも、引くものでもないと言うか、もうね自然に足されていく…それは音数じゃなくて“メンバーの感情”。そういう部分が単純に他とは違う。そこが勉強になるし、刺激にもなる。そういう意味で、DEANやTAKA、MAESONもそうだけど、今回はそれぞれのバックグラウンドが凄く出ていると思う」
メンバーが曲に“宿したもの”は音数ではなく、それぞれが離れた距離と時間の中でバンドを想い、バンドに対して込めた強い気持ちである。そんな、最高峰のミュージシャン達が作り出した“世界標準のロックサウンド”を宿した、彼らの会心作『Faraway So Close』。その圧倒的な曲のスケール感と心地良いグルーヴは、 聴く者を強く魅了してやまない。バンド名通り、泥臭く、野性味に溢れた彼らのロックサウンドを、早く彼らと共にライブで体験したいと強く想う…。
(音楽雑誌Player編集部 細江高広)
月刊『Player』2016年7月号 発売中!(6月2日発売)
定価760円(本体704円)
ホームページ:http://www.player.jp/new/
Playerブログ:http://ymmplayer.seesaa.net/article/438472605.html
日本が誇るカリスマバンドLUNA SEAのINORAN(g)、イギリスの人気ロックバンドFEEDERのTAKA HIROSE(b)、FEEDERのサポートメンバーでアメリカ・フロリダの実力派DEAN TIDEY(g)、日本の大阪出身のロックバンド8ottoのMAESON(vo)によって結成された日、英、米混合の“スーパーバンド”Muddy Apesが、最新作『Faraway So Close』を完成させた! Player 2016年7月号では、『Faraway So Close』に関するINORANのインタビュー、メンバーの機材レポートを掲載している。本インタビューで、INORANが新作に対して確かな手応えを感じていたのがとても印象的だった。
『Faraway So Close』の楽曲は、彼らが生活する日、英、米の離れた場所で、互いにアイデアをデータでやりとりする中で完成していった。この方法自体は、メンバー全員が多忙な日々を過ごし、それぞれの国で生活しているMuddy Apesにとっては従来通りだが、各パートのレコーデイングも、それぞれのプライベート・スタジオで行われたのが、前作『Fairy Dirt No.5』と大きく異なる点だ。
現在のシーンでは、プロツールスなどでデータをやりとりし曲を仕上げていくのは、それほど珍しいことではない。しかし、あるパートのみでなく、INORANとMAESONは日本、TAKAはイギリス、DEANはアメリカと、バンドメンバーがそれぞれ異なる場所でレコーデイングしたのにも関わらず、これほどまで曲にバンドの一体感、メンバーの音の存在感、心地良いグルーヴが宿っているのは、彼らが“百戦錬磨”だからに他ならない。
『Faraway So Close』制作の際に掲げたイメージを、INORANは次のように語っている。
『バンドはアルバムを重ねる度に進化していくもの。でもMuddyはね、進化していきながら良くも悪くも、頭が良くなっている感じだった。“馴れ”とでも言うのかな? 1st『Crush It』は1枚目ならではの勢いがあり、本気の遊びと言うか“衝動”のままに作り上げた。そこをいくと、2nd『Fairy Dirt No.5』は少し“頭を働かせて考えて作った部分”もなくはなかった。どちらも良い内容だったし、満足度が高い大事な作品ですけどね。で、今回スタートした時に「単純にバンドって“演奏する楽しさ”が大事だけど、一緒にプレイする楽しさってなんだっけ?」という話をしたんです。その中で浮んだキーワードが“もっと泥臭くいこう!”ってことだった。でも、これだけ場所の物理的な距離があると、各々の音楽の嗜好性も異なるわけで…DEANは最初本当にのどかな曲が多かったし(笑)。それは素直に作った証拠だとも思うけど、ミックスの段階では泥臭く仕上げようと。もっと言えば、3枚目のアルバムを完成させた時に完結するものじゃなく、それから4人でライブやセッションすることで、完成するものにしたかった』
INORANの言葉通り、『Faraway So Close』は前作『Fairy Dirt No.5』の緻密かつ躍動感溢れる音像はそのままに、より泥臭く、ディープなバンドサウンドに回帰している。オープニング曲「Comfy」のイントロから、ラストの「Motor Ego」まで、初期衝動溢れるスケールのドデカい“世界最高水準”なロックサウンドを展開しており、どのナンバーも素晴らしい“生命力”に満ち溢れている。
また、今回の取材でINORANは非常に興味深いコメントを残している。
「ドラムフィルひとつでもそうだけど、足すものでも、引くものでもないと言うか、もうね自然に足されていく…それは音数じゃなくて“メンバーの感情”。そういう部分が単純に他とは違う。そこが勉強になるし、刺激にもなる。そういう意味で、DEANやTAKA、MAESONもそうだけど、今回はそれぞれのバックグラウンドが凄く出ていると思う」
メンバーが曲に“宿したもの”は音数ではなく、それぞれが離れた距離と時間の中でバンドを想い、バンドに対して込めた強い気持ちである。そんな、最高峰のミュージシャン達が作り出した“世界標準のロックサウンド”を宿した、彼らの会心作『Faraway So Close』。その圧倒的な曲のスケール感と心地良いグルーヴは、 聴く者を強く魅了してやまない。バンド名通り、泥臭く、野性味に溢れた彼らのロックサウンドを、早く彼らと共にライブで体験したいと強く想う…。
(音楽雑誌Player編集部 細江高広)
月刊『Player』2016年7月号 発売中!(6月2日発売)
定価760円(本体704円)
ホームページ:http://www.player.jp/new/
Playerブログ:http://ymmplayer.seesaa.net/article/438472605.html