MY CHEMICAL ROMANCEマイ・ケミカル・ロマンス

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蘇る!"ジャパン・ツアー”@ゼップ大阪 編!

2011.2.10

09年のサマソニに続く来日で、単独ツアーでは07年からちょうど4年ぶりとなった今回の大阪公演。しかもマイケミにとって、
これが新作『デンジャー・デイズ』のワールド・ツアーの幕開けになるという記念すべきライヴになった。

バンドの登場を待ち構える熱気の中に、新作のオープニング「Look alive, sunshine~」の声が響き渡って、おなじみの1stシングル“ナナナ”でキックオフ!
はじめジェラルドのマイクの音が出ないトラブルがあったけれど、その分歓声と合唱が大きくなって、一気に頂点に達した勢いは止まらない。

前半はスピードのあるノリのいい曲が連続、セカンド『スウィート・リベンジ』の“サンキュー・フォー・ザ・ヴェノム”、前作の“ハウス・オブ・ウルヴズ”の後で、
「今日はBalzacのメンバーが観に来てくれてるんだ、ありがとう!」とジェラルド)、映画『ウォッチメン』で
使われた“廃墟の街”、そしてなんとファーストから“アワ・レディ・オブ・ソロウズ”が! 
嵐のように駆け抜けるこの曲を激しいスクリームで終えると、
ジェラルドは「もうこんなふうにスクリームしなくなったね。僕も年をとっちゃって。見かけよりも年とってるんだから」と笑っていたけれど、
赤髪が似合うジェラルドを筆頭に4人とも本当に見た目が若い。特に最近髪を短くしたフランクは、完全に若返って見えるから驚きだ。

それでも新作の曲を聴くと、バンドの成長と進化を実感せずにはいられない。衝撃のダンス・チューン“プラネタリー(ゴー!)”は、ジェラルドが「みんな踊り方わかってるね!」
と言ったくらい会場全体を踊らせて、2ndシングルの“シング”や“ジ・オンリー・ホープ・フォー・ミー・イズ・ユー”もすでに浸透していて、
「Remember me」と繰り返すオーディエンスの合唱が美しく響き渡っていた。

途中でジェラルドのマイクの調子が悪くなって、たまらずレイのマイクを奪い取るようにして歌う場面がありつつも、
あれだけしっかり歌えるオーディエンスだとバンドも安心していたに違いない。
そしてついに来た“アイム・ノット・オーケイ”で会場が騒然となった後、昨年脱退したボブの代わりに、新作のツアーからドラムを叩いているマイク・ペディコンをジェラルドが紹介。
続いて紹介されたジェイムスも、今やマイケミのライヴにかかせない存在だ。

後半は“サマータイム”、“セイヴ・ユアセルフ、アイル・ホールド・ゼム・バック”、“ヴァンパイア・マネー”(マイキーはマイクがなかったけど、「準備はいい?」の掛け合いイントロも再現!)、
“キッズ・フロム・イエスタデイ”と新曲がたくさん聴けて、特に“サマータイム”と“セイヴ~”はライヴ初披露で、世界で最初に聴けた大阪のファンは本当にラッキー!

 ワールド・ツアーが日本から始まったのは、それが嬉しいとジェラルドがステージで話したように、バンドにとってもファンにとっても共通の思いだ。
“キッズ~”のエンディングから“ヘレナ”のイントロへ自然につながっていって、ゆったりとしたテンポなのに盛り上がるこの曲でドラマチックに本編が終了。

そして鳴り止まない拍手の中でメンバーが再び登場、“ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード”の鍵盤の音色が聞こえると、
待ってました!の大歓声が上がった。この曲で彼らを好きになった人も多いはずで、揺るぎないアンセムになっているのを実感した。
ラストの“キャンサー”ではジェラルドとジェイムスだけが残って、
真っ暗なステージに後ろからジェラルドにスポットライトが当たって、幻想的な雰囲気の中でしっとりと幕を閉じた。

機材のトラブルがあったようだけど、「オーサカー!」と何度も呼びかけて、「すごく楽しいよ、ありがとう」と言っていたジェラルドをはじめ、
メンバー全員が心から楽しんでいるのがわかるライヴだった。フランクがステージ袖から水のボトルをたくさん抱えてきてオーディエンスに配っているのも見えたし、
寒い中ここに集まった一人一人の熱い思いはしっかりとバンドに伝わっていて、
実際ライヴ終了後にマイキーとフランクが「オーディエンスが最高だった」と口々に言っていたのが印象的だった。

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