現在ヨーロッパ・ツアー中のマイ・ケミカル・ロマンス。とにかくライヴは素晴らしいの一言のようです。ロサンゼルス、グレイト・ウェスタン・フォーラム公演を見たレポーターによると、約15,000人を収容する巨大なアリーナ会場に、スタンディングのフロアから3階席最後列まで、客席は満杯。小学生からその親まで幅広い客層で、その大半はティーン。皆が黒いマイケミのTシャツ姿。午後9時過ぎに客席の照明が消え、“ジ・エンド”のイントロが鳴り響くと同時に黒幕で隠されたステージ前に、ジェラルドが患者の白衣姿で横たわった寝台が登場。大歓声を突き抜けるように、ジェラルドが歌い出し、白衣を脱ぎ捨てブラック・パレードの制服姿になった瞬間に幕が空き、大興奮のオーディエンスはここからすでに大合唱。メンバーは全員、同じ制服を着ていて、白塗りのメイク。ステージ・バックにはれんが造りの建物の絵が高くそびえていて、その周りの夜空には白い星の絵が散りばめられていました。彼らは新作『ブラック・パレード』の世界をこんな形で演出し、曲中で歌われる物語に沿って素晴らしいロック・ショウとして見せてくれました。これが武道館公演でも再現されるのでしょうか?今から楽しみです。