2001年に8年ぶりの沈黙を破って発表したアルバム『ゲット・レディー』から早4年。
待望のニュー・アルバムが完成しました。
今作は、前作『Get Ready』の流れを汲むギター・トラックと、彼らのトレードマークであるシンセ・ベースのダンス・チューンに二分される、ニュー・オーダーの全てがぎゅっと凝縮されたベスト・アルバムのようなアルバムなのです。

「前作はギター・へヴィーなものだったけど、それは単純に僕たちがずっと長い間この楽器から離れていたと感じたから、そしてそれが一般的なトレンドでありそういうものを人々が聴きたいのだろうと思ったからなんだ。
でもライブ・ギグを始めた時にみんながダンス・オリエンテッドでシンセっぽいもので盛り上がってるのに気づいたんだ。
このアルバムは本当に二分割されていて、二つが混在したものなんだけれど、それは、それがニュー・オーダーのファンが好きなものだからなんだ。」
とバーナード（Vo）。

ファースト・シングルは今のニュー・オーダーがいかに”いい状態”にあるか、を象徴するかのような最高にポップな「クラフティー」。
Kraftyという単語を辞書でひくと”ずるい”という意味がでてきますが、歌詞の内容は 「ある人間は夜明けと共に起き／遅刻しないように仕事へ出かけなきゃならない／街路を疾走する車の中でハンドルを握っている君／こんな生き方をするはずじゃなかった」 と始まる、自分がなりたかった自分じゃない人生を送っている人間が主人公で、「ワン・モア・デイ、もう一日僕にくれ、もう一度チャンスをくれ、そしたら、、、」と歌う、なんともニュー・オーダー的刹那な日常を歌った内容です。
取材嫌いで有名だったニュー・オーダーも今作では毎日プロモーションに大忙しの日々。
先日ロンドンで行われた、ブリット・アウォードにもプレゼンテーターとして顔を出し、 NME AWARDS 2005では、「Godlike Genius Award（神様みたいな天才で賞）」を受賞、受賞式では、新曲「Krafty」の他、「Love Will Tear Us Apart」と「Blue Monday」を演奏しました。