Opera Raraオペラ・ララ

Discography

Donizetti Songs / ドニゼッティ歌曲集(補完)

Coverart master  7

サラ・デュフレーヌ、カロル・リッツィ / Sarah Dufresne, Carlo Rizzi

Donizetti Songs / ドニゼッティ歌曲集(補完)

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2025.11.28 配信792938100142

ドニゼッティ歌曲の世界初録音2曲
イタリアのベルカント・オペラを代表する中心的存在であり、多作で多才な作曲家ガエターノ・ドニゼッティは、約200曲に及ぶ独唱歌曲も残しています。これらの多くは滅多に演奏されることがなく、近年まで全く知られていなかった作品も存在します。音楽学者ロジャー・パーカーのキュレーションのもと、オペラ・ラーラ芸術監督カルロ・リッツィの指揮によって、オペラ・ララはこの全ての独唱歌曲を8枚のリサイタル・アルバムとして発表し、順次発売してきています。

カナダ出身のソプラノ歌手サラ・デュフレンスは、ガエターノ・ドニゼッティの滅多に演奏されない2曲、いずれも世界初録音となる作品で、今回オペラ・ラーラと共にデビューを飾ります。「スタイルと優雅さ」(Bachtrack)、「驚くべき透明感と卓越したテクニック」(Opera Canada)と称賛されるサラ・デュフレンスをピアノで支えるのは、イタリア・オペラとベルカント作品のスペシャリストとして名高い、オペラ・ララ芸術監督カルロ・リッツィです。

Il fiore
『花 ― ここであなたは愛への慈しみを拒んだ』

(原題:Qui dove mercè negasti all’amor)
この歌曲の自筆譜には日付が記されていませんが、1842年頃にドニゼッティの友人で支援者でもあったゼリー・ド・クッシーに関連する巻物に含まれていることから、ドニゼッティがパリで活動していた時期の作品と考えられます。作品にはまさにその時期のスタイルが色濃く反映されており、特にコーダ部分での遊び心ある和声進行、そして全体を包み込む躍動感あふれるリズミカルな旋律が魅力となっています。

La Bergère du Tyrol
『チロルの羊飼いの娘 ― ああ、美しき田園よ』

(原題:Ô la belle campagne)
この歌曲は音楽学者ルーベン・ヴェルナッツァによって2022年にドニゼッティ作品として新たに同定されました。シンプルな二連構成と声楽的なヴィルトゥオジティは、作曲家が晩年に探求した「アルプス風」の雰囲気を強く想起させます。特に、それはオペラ《リンダ・ディ・シャモニー》(1842)にみられる世界観と深く響き合っています。

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