THE ORDINARY BOYSジ・オーディナリー・ボーイズ

Profile

2004年6月、ザ・スミス、ザ・クラッシュ、ザ・キンクス、そしてザ・ジャムから、ローゼズ、ブラーまで。王道ブリティッシュ・ロックのスピリッツを継承した21世紀型モッズ・パンクというキャッチ・コピーのもと、アルバム『オーヴァー・ザ・カウンター・カルチャー』にて、鮮烈デビューを果たした、イギリスはワーシング(モッズの聖地、ブライトンの隣の港町)出身のジ・オーディナリー・ボーイズ。ジ・オーディナリー・ボーイズはザ・キンクス、ザ・スミス、クラッシュ、ザ・ジャムといったイギリスを代表する天才バンド達に影響を受けながら、その影響を生かして21世紀にフィットするサウンドを創り上げた。
偉大なソングライターから作家ウィル・セルフに至るまで幅広い影響をとりこんで、ジ・オーディナリー・ボーイズは数多のバンドの中でも抜きん出た存在になった。情熱と機知と思慮にあふれたイギリスはワーシング出身の4人は、コンピューターやお決まりのダンス・ミュージックやタレント・ショウではなく、れっきとした才能によってつくられたブリティッシュ・ポップをいい意味で思い出させてくれる。バンドを結成して間もない、まだ無名だった頃から、彼らは楽しく刺激的なショウを提供し少数ながらもコアなファンを集めていった。
ザ・スミスとブラーの仕事で知られる伝説のプロデューサー、スティーヴン・ストリートがデビュー・アルバムのプロデュースを手がけ、その後、バンドとスティーヴンは、お互いに理想的なパートナーとなり、今作でもタグを組むことになった。
アルバム『オーヴァー・ザ・カウンター・カルチャー』は、バンドの憧れのヒーロー達からも大絶賛を受ける。
2004年の”メルトダウン・フェスティヴァル”(毎年恒例のUKのサウスバンクにおける初夏の風物詩。このフェスの総指揮をデヴィッド・ボウイ、リー・ペリーに続き2004年はモリッシーがとっている)では、モリッシーに大抜擢され、モリッシーと同じステージに立ち、モリッシー選曲のNME誌の特典コンピレーションCDにもジ・オーディナリー・ボーイズのシングルのB-SIDEが収録されたりもしている。NME誌の師弟対談企画ではポール・ウェラーと対談、モリッシーもポール・ウェラーも彼らを大変気に入り、ロンドンでのギグをわざわざ見に来るほど。プレストンが2004年一番嬉しかったことの一つにあげているのが、スペシャルズのテリー・ホールとの共演。バンドはスペシャルズの大ファンでアルバム『オーヴァー・ザ・カウンター・カルチャー』の中でも「リトル・ビッチ」をカヴァーしているが、ロンドンで行われたギグにテリー・ホールが見に来て、オーディナリー・ボーイズのファンだからということで、ステージに飛び入り参加、実に23年ぶりにテリーは「リトル・ビッチ」を歌った。
このバンドのメンバーが14歳で音楽を始めた時、ポップ・ミュージックはギターとチューンと粋なこと、夢を生きて皆を一緒にその旅に連れて行くという目的、それらが全てだった。そのことを胸に、オーディナリー・ボーイズは2002年の3月に結成され、今なお、普通の少年達は大志を抱き、理想を現実に、ピース・ラヴ&ユニティーを合言葉に、未来に向けて加速度を増す。
「僕達がやりたいのは、現代版2トーンなんだ。パンクとスカの融合の変わりに、UKガラージ、オールド・スカ、パンク、ギター・ポップ、すべてを組み合わせた音を作りたいんだ。」とプレストンは、ファースト・シングル「ボーイズ・ウィル・ビー・ボーズ」でランキン・ロジャー・ジュニア(The BEAT(アメリカ名イングリッシュ・ビート、80年代のUKスカ・シーンを、スペシャルズ、マッドネスとともに盛り上げたバンド)のRankin Rogerのジュニア(息子)を起用。

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