90年以上ぶりに新たに認証されたショパン作品として、この簡潔で親密なワルツは、ショパンの初期のスタイル発展について新たな視点をもたらします。1830年から1835年頃、ショパンがパリで過ごしていた初期の時期に作曲されたこの作品は、伝統的なワルツスタイルからの脱却を示しており、内省的でどこか哀愁を帯びた音色や、独特なダイナミクスの使い方が特徴です。

ショパンの音楽と深い繋がりを持つアンデルシェフスキは、この作品を発見し演奏する経験を「感動的」と表現しており、特にワルツが意外にもハ長調に転調する場面について「ショパンのすべてがそこにある」と語っています。

［収録曲］
ショパン：
Waltz in A Minor (新発見曲）
Mazurka No. 36 in A Minor, Op. 59 No. 1
Mazurka No. 37 in A-Flat Major, Op. 59 No. 2
Mazurka No. 38 in F-Sharp Minor, Op. 59 No. 3
Mazurka No. 39 in B Major, Op. 63 No.1
Mazurka No. 40 in F Minor, Op. 63 No. 2
Mazurka No. 41 in C-Sharp Minor, Op. 63 No. 3
Mazurka No. 49 in F Minor, Op. Posth. 68 No. 4

［演奏］
ピョートル・アンデルシェフスキ（ピアノ）

［録音］
2024年11月（新ワルツ）
2003年6月（マズルカ）