Panteraパンテラ
Profile
- フィリップ・アンセルモ(vo)
- ダイムバッグ・ダレル(g)R.I.P.
- レックス・ブラウン(b)
- ヴィニー・ポール(dr)
テキサス州アーリントン出身。
1981年、ダイムバッグ・ダレルとヴィニー・ポールという二人の兄弟を中心に結成。
83年には自主レーベルMetal Magicよりデビュー・アルバム 『メタル・マジック』 を発表、その後84年にセカンド 『プロジェクツ・イン・ザ・ジャングル』 を、 85年にはサード 『アイ・アム・ザ・ナイト』 を発表と、精力的に活動を行っていくが、音楽性の違いにより当時のボーカル、テリー・グレイズが脱退、バンドは新たにフィリップ・アンセルモをボーカリストに迎え入れ、88年に4作目 『パワー・メタル』 を発表する。この作品でよりエッジの聴いたスラッシュ・メタル・サウンドへとそのスタイルを研ぎ澄ませていった彼らは、 89年、アトランティック/ATCOと契約を結び、90年には通算5作目となるメジャー・デビュー・アルバム 『カウボーイズ・フロム・ヘル』 を発表、スラッシーなリフとグリーヴィなメタル・サウンドを融合させた「パワーグルーヴ」なるスタイルをここに確立し、絶大な支持を全世界から受ける存在へと駆け上がっていく。
そして92年、今や歴史的名盤とされる 『俗悪(原題: Vulgar Display Of Power)』 を発表、「マウス・フォー・ウォー 」や「ウォーク」といった大ヒット曲を産みだし、米ビルボード・チャート44位を記録する。この年、バンドは初来日公演を大成功に収めている。94年には 『脳殺(原題: Far Beyond Driven)』 を発表、米ビルボード・チャート堂々1位を記録し、名実ともにトップバンドとしての地位を確立する。同年には早くも2度目の来日公演を行う(サポート・アクトとしてホワイト・ゾンビも来日した)。
今作からのシングル「アイム・ブロークン」はグラミー賞ベスト・メタル・パフォーマンス部門にもノミネートされた。そして96年には 『鎌首(原題: The Great Southern Trendkill)』 を発表、米ビルボード・チャート4位を記録する。この頃よりフィリップのドラッグが大きな問題となり、メンバーとの溝が生まれるようになっていく。 97年のライヴ盤を挟み、2000年には 『激鉄(原題: Reinventing The Steel)』 を発表(ビルボード4位)翌年2001年には日本初のメタル・フェスティバル、 BEAST FEAST 2001にも出演するが、そのままメンバー間の溝は埋まることなく、2003年にパンテラは解散してしまう。
以降、メンバーはそれぞれ別のバンドで活動をしていくのだが、ダイムバッグ・ダレルとヴィニー・ポール兄弟はダメージプランを始動、大きな人気を博していったのだが、2004年12月8日、悲劇が訪れる。オハイオ州でのライヴ中に一人のファンがステージ上で銃を乱射、その凶弾にダイムバッグが倒れ、他界してしまったのだ…。