Rodolfo Mederos & Nicolas'colacho'brizuelaロドルフォ・メデーロス&ニコラス‘コラーチョ’ブリスエラ
Profile
1940年生まれのメデーロスは、かつてポスト・ピアソラ世代の急先鋒として注目を浴びた。25歳でブエノスアイレスへと上京し、1969年から名門オスバルド・プグリエーセ楽団でバンドネオン奏者として活動する傍ら、同楽団の仲間であるフアン=ホセ・モサリーニやダニエル・ビネリ(共にバンドネオン)と共にロックやフュージョンに接近したサウンド作りを模索、1973年にはグループ、ヘネラシオン・セロ(ゼロの世代)を結成した。80年代半ばまではソロ名義でヘネラシオン・セロの延長線上のアルバム作りを継続していたがやがて、かつては意識的に距離を置いていたと思われるプグリエーセ・サウンドの追及など、アコーステイックなタンゴに回帰する姿勢を見せるようになる。弦楽オーケストラを従えてのカルロス・ガルデル作品集(1990年)、ピアソラ・スタイルの五重奏団でのアルバム(1992年)という近年の2枚のアルバムは、後にテルデックから『エル・タンゲーロ』として再編集されている。1995年にはダニエル・バレンボイムの『わが懐しのブエノスアイレス~ピアソラ&ガルデルに捧ぐ』にエクトル・コンソーレ(b)と共に参加し話題を集めた。1999年ワーナー・アルゼンチンと契約、第1弾アルバム『永遠のブエノスアイレス』をリリース。このアルバムはメルセデス・ソーサをヴォーカルに迎えた曲も含む久々のリーダー・アルバムで、バラエティに富んだ懐の深い意欲作で、アルゼンチン国内のみならず、海外でも高い評価を受けている。