Sabine Devieilheサビーヌ・ドゥヴィエル
Discography
Rameau: Achante et Cephise / ラモー:歌劇「アカントとセフィーズ」【輸入盤】
Rameau: Achante et Cephise / ラモー:歌劇「アカントとセフィーズ」【輸入盤】
2021.11.05 発売/9029.669394
約270年の沈黙を破り、ラモーの歌劇『アカントとセフィーズ』全曲の世界初録音!
【収録曲】
ラモー:歌劇「アカントとセフィーズ」(全曲)
【演奏】
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ:セフィーズ)
シリル・デュボワ(テノール:アカント)
ダヴィット・ヴィチャック(バリトン:オロエス)
ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ:ジルフィール)
Jehanne Amzal, soprano (La Grande Prêtresse)
Artavazd Sargsyan, tenor (Un Coryphée)
Arnaud Richard, bass baritone (Un Coryphée / Un Chasseur)
Marine Lafdal-Franc, soprano (Une Fée / Une Bergère)
Anne-Sophie Petit, soprano (La Deuxième Prêtresse / Délie)
Floriane Hasler, mezzo soprano (La Troisième Prêtresse)
レザンバサドゥール(ピリオド楽器オーケストラ)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
アレクシス・コセンコ(指揮)
【録音】
2020年12月7-11日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会
ルイ16世の兄であるブルゴーニュ公の誕生を祝うためにラモーに委託し、百科全書派で劇作家のジャン=フランソワ・ド・マルモンテルによる台本で作曲された歌劇「アカントとセフィーズ」は、ラモーの歌劇の中でも最高の英雄劇とされている作品です。神話とおとぎ話を1つの主題に組み合わせ、邪悪な魔神オロエスの魔法の力と、ヴィーナスと愛への伝統的な賛辞が組み合わされています。1751年11月19日にパリで初演され14回公演がおこなわれましたが、その後の再演はありませんでした。
豪華なオープニング(公爵の誕生を祝う花火を模倣した序曲)から邪悪な天才オロエスの恐ろしい場面から、後半の牧歌的へと展開していく様、当時のフランスでは珍しいシャルモー(クラリネットの前身)や荒々しい狩猟ホルンの使用など、ラモーの劇的で色彩豊かな天才であるところが最も示された作品です。
1977年生まれのアレクシス・コセンコは、様々なピリオド楽器オーケストラでのトラヴェルソ奏者を務め、2010年にレザンバサドゥールを結成。多くの歌劇の再演なども行っています。このオペラの主役セフィーズにはサビーヌ・ドゥヴィエルが起用され、「言葉の重さを重要視し、洗練された敏感な歌には、偉大な哀愁の風が吹いている」「柔軟かつ機動的で自然な魅力にあふれている」と絶賛されているように、最も得意とするフランス・バロック・オペラを見事な表現で歌っています。アカント役には、最近フランス・オペラを中心に主役を歌っている評価の高いシリル・デュボワ。表情豊かなダヴィット・ヴィチャック、古楽系やフランスのレパートリーを中心に引っ張りだこのワンロイのほか、旬の歌手たちがこれまでの知られざるラモーのオペラ作品の魅力を浮き彫りにしています。