Sarah Changサラ・チャン
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ブラボー! サラ・チャン 9年ぶりの来日ソロ・リサイタルで天才であることを改めて証明
2017.10.26
昨日10月25日、ヴァイオリニスト、サラ・チャンの9年ぶりの来日ソロ・リサイタルが開催された。
雨がしんしんと降っているにもかかわらず、会場の紀尾井ホールは満席となった。
1980年フィラデルフィア生まれ、8歳でメータ指揮のニューヨーク・フィルでデビュー。同年、ムーティ指揮のフィラデルフィア管とも共演し、天才少女として一気にその名は世界に広まった。10歳で旧EMI よりCD デビューし、11歳でファースト・アルバムがリリースされたハイフェッツを上回る史上最年少記録となった。
非常に久しぶりのリサイタルであったこともあり、どんな演奏を聴かせてくれるのだろうという聴衆の思いがこちらにまで伝わってくるような幕開けまでの時間。そんな中、バルトークの民族舞曲からプログラムをスタートさせた彼女。その最初の一音は、良い演奏を聴かせてくれるに違いないと確信させてくれるものであった。その後のブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第3番」とフランク「ヴァイオリン・ソナタ」では同じヴァイオリニストが演奏しているとは思えないほど、ドイツの作品(ブラームス):堅固な音色、フランスもの(フランク):とろけるような甘い音色、といった見事な対比を見せてくれた。
アルゼンチンの歌手・作曲のカルロス・ガルデルのポル・ウナ・カベーサ、愛のあいさつ、「四季」より「夏」の第3楽章、G線上のアリアという4曲ものアンコールを演奏し、会場の大歓声に応えるサラ・チャン。ここまで、心から安心して聴いていられる安定感を聴衆に感じさせることのできる演奏家もあまりいないであろう。幼いころから一流の舞台経験を積んできている彼女だからこそ、なし得られる業かもしれない。
早熟の天才と言われる音楽家たちがその後、歳を重ねてどのような音楽家になってゆくか、ケースは様々である。
昨晩は、彼女が、音楽家として、巨匠の道へと歩みを進めているのをまざまざと感じることのできる一夜であったと同時に、彼女の心の温かさを、演奏を通してダイレクトに感じることのできる時間でもあった。
雨がしんしんと降っているにもかかわらず、会場の紀尾井ホールは満席となった。
1980年フィラデルフィア生まれ、8歳でメータ指揮のニューヨーク・フィルでデビュー。同年、ムーティ指揮のフィラデルフィア管とも共演し、天才少女として一気にその名は世界に広まった。10歳で旧EMI よりCD デビューし、11歳でファースト・アルバムがリリースされたハイフェッツを上回る史上最年少記録となった。
非常に久しぶりのリサイタルであったこともあり、どんな演奏を聴かせてくれるのだろうという聴衆の思いがこちらにまで伝わってくるような幕開けまでの時間。そんな中、バルトークの民族舞曲からプログラムをスタートさせた彼女。その最初の一音は、良い演奏を聴かせてくれるに違いないと確信させてくれるものであった。その後のブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第3番」とフランク「ヴァイオリン・ソナタ」では同じヴァイオリニストが演奏しているとは思えないほど、ドイツの作品(ブラームス):堅固な音色、フランスもの(フランク):とろけるような甘い音色、といった見事な対比を見せてくれた。
アルゼンチンの歌手・作曲のカルロス・ガルデルのポル・ウナ・カベーサ、愛のあいさつ、「四季」より「夏」の第3楽章、G線上のアリアという4曲ものアンコールを演奏し、会場の大歓声に応えるサラ・チャン。ここまで、心から安心して聴いていられる安定感を聴衆に感じさせることのできる演奏家もあまりいないであろう。幼いころから一流の舞台経験を積んできている彼女だからこそ、なし得られる業かもしれない。
早熟の天才と言われる音楽家たちがその後、歳を重ねてどのような音楽家になってゆくか、ケースは様々である。
昨晩は、彼女が、音楽家として、巨匠の道へと歩みを進めているのをまざまざと感じることのできる一夜であったと同時に、彼女の心の温かさを、演奏を通してダイレクトに感じることのできる時間でもあった。