Sir Simon Rattleサイモン・ラトル

Discography

Schoenberg : Gurrelieder / シェーンベルク:グレの歌(ハイレゾ有)

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Schoenberg : Gurrelieder / シェーンベルク:グレの歌(ハイレゾ有)

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2020.08.11 配信825646328598

ベルリン・フィルの『グレの歌』にふさわしい強力なサウンドが最大の聴きもの。指揮者のラトルが打楽器出身で近・現代音楽に造詣が深いということもあってか、特殊奏法への配慮や打楽器パートの強調が実に面白く、「歌曲的な」アプローチとはだいぶ雰囲気の異なるものになっています。
大人数の合唱も凄い迫力で、第3部での幽霊たちの合唱にはまさに鬼気迫るものがありました。5管編成オーバーの巨大オーケストラと十分に渡り合う彼らのパワーは圧倒的ですが、それもラトルの適切な誘導があればこそでしょう。名高い男声12部合唱での仕上がりも完璧です。
もちろん、静かな部分でのアプローチも優れており、各パートが十分に見通せる透明度の高さは、この作品におけるシェーンベルクのスタンスが、完成までに10年を要したという年月の経過ゆえに微妙に変化していたことさえ窺わせる精妙なもので、さすがはラトルと思わせます。
独唱者陣では、山鳩役のアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが圧巻。『グレの歌』の内面的なクライマックスでもある「山鳩の歌」における重みと深みのある歌は過去最高といいたくなる感動的な内容です。その他では、クヴァストホフの農夫&語り、ラングリッジの道化が見事な仕上がりです。
シェーンベルク:『グレの歌』

カリタ・マッティラ(ソプラノ)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)
トマス・モーザー(テノール)
フィリップ・ラングリッジ(テノール)
トマス・クヴァストホフ(バス)
ベルリン放送合唱団
ライプツィヒ中部ドイツ放送合唱団
エルンスト・ゼンフ合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)

録音:
2001年9月18日、20日、11月9日
ベルリン、フィルハーモニーでのライヴ

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