サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Discography
ラフマニノフ: 合唱交響曲『鐘』&『交響的舞曲』<SACD(ハイブリッド盤)>
ラフマニノフ: 合唱交響曲『鐘』&『交響的舞曲』<SACD(ハイブリッド盤)>
2013.09.25 発売¥3,300(税込)/WPCS-12615
豊潤たる抒情-重厚にして馥郁たる響きが20世紀のロマンへといざなう
- 常任指揮者としての就任(2002年)から10年余を経、そのコンビネーションがいよいよ充実と深化をとげているサイモン・ラトル/BPOが2013年来日公演直前にリリースする新作。
- 前作(日本盤2013年3月リリース)ではストラヴィンスキー3作品のライヴ録音盤をリリースし、ドラマティックかつ豊饒な色彩感を放出したラトル/BPO。今作では、ストラヴィンスキーと同世代にして、作風はまったく対照的な作曲家セルゲイ・ラフマニノフ作品をリリース。また、合唱交響曲『鐘』は、初演から100年を迎える。
- グレゴリオ聖歌の「怒りの日(ディエス・エイ)」の旋律主題引用が多くの作品にみられるラフマニノフであるが、ここにカップリングされている2曲にもその引用がみられる。
- チャイコフスキーに心酔していたラフマニノフ。美しく、かつ親しみやすいメロディの人気も高いラフマニノフ。重厚でありながら、哀感ただようその詩的抒情世界を、BPOがうたう!
鐘 作品35
1913年作品。熱狂的な女性ファンからの手紙に、“音楽にとって、とくにラフマニノフのために作られたようなもの”とあったエドガー・アラン・ポーの詩(“人生の四季を鐘に準え描かれた”詩のロシア語訳)に創作意欲を掻き立てられ作曲。ラフマニノフが心酔するチャイコフスキーが滞在したというローマの家で作られ、1913年12月に初演された。ラフマニノフの合唱を含む作品中、傑作として知られ、演奏される機会も多い。初演は、1913年12月13日、ペテルブルク貴族会館にてラフマニノフ(指揮)マリインスキー劇場管弦楽団・合唱団による。
交響的舞曲 作品45
1940年作品。まず2台ピアノのために作られたのちに、オーケストラ版が完成。もともと「幻想的舞曲集」という着想で進められていたが、3楽章からなる「交響的舞曲」として発表。初演は翌1941年1月、ラフマニノフが献呈したオーマンディ(指揮)フィラデルフィア管によって行われた。『何が起こったのか自分でもわからないが、おそらくこれが私の最後のきらめきになるだろう』と自身で語っていたとおり、最後の作品となった。
初演は、1941年1月3日。ユージン・オーマンディ(指揮)フィラデルフィア管。
収録曲
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
合唱交響曲『鐘』 作品35
交響的舞曲 作品45
サイモン・ラトル(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン放送合唱団(合唱指揮:サイモン・ハルジー)
リユーバ・オルゴナソヴァ(ソプラノ): Tr.2
ドミトリー・ポポフ(テノール): Tr.1
ミハイル・ペトレンコ(バス): Tr.4
録音:2012年11月8-11日(鐘)& 2010年11月4-5日(交響的舞曲)、フィルハーモニー、ベルリン