1964年ベラルーシ、ゴメリ生まれ。
ベラルーシ州立音楽院でヴァイオリンを学んでいたが、声楽の才能を見いだされ歌手に転向。 ベラルーシ・アカデミック・カペラでうたいはじめ、1987年、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、 シューマンの 「レイクイム」 のソプラノ・パート （女声の高音パート） を唄い、ソリストとしてデビューを果たした。

後にロンドンに留学。 ギルドホール音楽演劇学校で4年間学び、その在籍中の1992年3月には同校の公演によるブリテン作のオペラ 「夏の夜の夢」 のオベロン役でオペラ歌手としてデビュー。 1998年には、リヨン国立オペラでオペラ 「三人姉妹」 （E.ペーテル） のマーシャ役を世界初演。 日本では、1995年 『アヴェ・マリア』 でアルバム・デビュー。 収録曲であるカッチー二の 「アヴェ・マリア」 が大きな話題となり、その名を広く知られる事となり、このアルバムは、30万枚を越えるヒットとなっている。 翌1996年にリリースしたセカンド・アルバム 「ヴォカリーズ」 も第11回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム部門を受賞。

自身が 「男声アルト」 と称する声域が、なによりの魅力である。 ハイトーン・ヴォイスから、時に “カウンターテナー” と言われる事もあるが、実はカウンターテナーではなく、 一言でまとめきれない魅力を持っており、その美声はイギリスのザ・タイム紙で 「彼の声は、この世のものとは思えない。まさに、声のダイヤモンド」 と讃えられた。

現在はイスラエル国籍を取得し、同地を拠点として活動している。