スライ・ストーンことシルヴェスター・スチュアートは1944年テキサス州ダラス生まれ。50年代にサンフランシスコへ移住し、短期大学で音楽理論や作曲などを専攻する傍らドゥー・ワップ・グループを結成し、地元で活躍していた。また10代の頃からR&Bラジオ局のDJとして、20代になってからはプロデューサー/ソングライターなど業界の裏方として実力を発揮していた。67年にファミリー・ストーンを結成。翌年参加したウッドストックでのステージが話題になり、エピックから出した"Everyday People"が初の全米１位に輝いた。また同年の"Stand"、よく70年の"Greatest Hits"と続けてプラチナ・アルバムを獲得。特に後からはラリー・グラハムのチョッパー・ベースが炸裂する「Thank You」が全米１位に。リズム・ボックスの音が印象的な「There's Riot Goin' On」も全米１位を記録。続けて「Fresh」や「Small Talk」など内省的な作品を制作した後、ソロ名義の「High On You」を76年にリリース。そして以後ワーナーに移り２枚のアルバムを発表する。