THE STILLSザ・スティルズ

Profile

【メンバー】
Dave Hamelin(デイヴ・ヘイムリン):Vocal,Guitar
TIM Fletcher(ティム・フレッチャー):Vocal,Guitar
Oliver Crowe(オリヴァー・クロウ);Bass
Liam Oneil(リアム・オニール):Piano,keyboard
Julien Blais(ジュリアン・ブレイス):Drums

カナダはモントリオール出身。バンド結成のきっかけは、期せずして手に入った4トラックのレコーダー。彼らの友人の一人がジャマイカでドラッグにはまり、イギリスでにっちもさっちもいかなくなり、仕方なくデイヴ(Dr)とティム(V&G)とで工面して彼にお金を送ると、彼から借金の担保として、4トラックのレコーダーが送られてきた。それから二人でこのレコーダーをシェアして、それぞれが作った曲を聴き合って、お互いに、各自で作ってきた曲に、いろいろアイディアと足しあいながら、共作するようになっていった。グレッグ(G)とオリヴァー(B)が加わり、4人は、バンドの可能性を模索するために、NYへと拠点を移す。彼らの評判はまたたくまに広まり、INTERPOLL、The Yeah Yeah Yeahs 等とTOURを行うようになり、2003年10月(日本発売は2004年6月)アルバム「Logic Will Break Your Hearts」でAtlanticRecordsよりデビュー。

オリヴァーのディスコ・ポップのベースラインが反復する「スティル・イン・ラヴ・ソング」は、2003年を記念する忘れがたいシングルのひとつとなり、続くシングル「ローラ・スターズ・アンド・ストライプス」や「チェンジズ・アー・ノー・グッド」がUKで大ヒットし、メディアからも大絶賛を受け、ヨーロッパやアイスランド、日本をツアーするという誰もが認める最高の時を経験していた。と同時に、バンドは混乱もしていた:ザ・キラーズとの確執、メンバー間の確執、憂鬱、別れ。デイヴは遂にバンドを脱退すると言い出し、ギタリストのグレッグ・パケットが最終的に(友好的にではあるが)バンドを去っていった。そして、ブロークン・ソーシャル・シーンのツアー・キーボードだったオニールがパーマネント・メンバーとしてザ・スティルズに加入し、バンドはすべてを見直した。ヘイムリンはドラムスティックを手放し、フレッチャーとダブル・ヴォーカルを取ることになった。

成功に伴う辛い現実に直面したバンドは、その疑問をじっと凝視した。あらゆるバンドが80年代の流れを何とかして追いかけている間、ザ・スティルズは『ロジック・ウィル・ブレイク・ユア・ハート』で取っていた非常に正確でメランコリーなアプローチである自らのポップの方程式を破壊した。彼らが呈示したのは、最近のバンドに見られたファースト・アルバムからセカンド・アルバムへの成長の中でも、最もドラマティックで斬新な音楽の再生だった。
「また『ロジック・・・』みたいなアルバムを作る必要なんてないだろ?」とシンガー兼ギタリストのデイヴは言う。「今の世の中は、ああいった音楽で飽和してるからね」。
アルバム・タイトルは、彼らが大好きなウッディ・アレンの毒舌的なコメディ・クラシック作品へのトリビュートだ。そして、羽根が舞い落ちている『ロジック・・・』のアルバム・カヴァーとも鋭い関連性を持つ。「いつも自分が望むような存在でありたいと思うんだ」とヘイムリン。ザ・スティルズは、その本質的な野望の音楽を作り出した。彼らは自分たちがなれると信じていたバンドになったのだ。

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