The Stoogesザ・ストゥージズ

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フォーエヴァー・ヤングの特集ページに、業界の方から届いたザ・ストゥージズについてのコメントをアップ!

2025.2.10

フォーエヴァー・ヤングの特集ページで、音楽に携わる皆さんの思い出のフォーエヴァー・ヤング作品をご紹介!題して「わたしのフォーエヴァー・ヤング」。

今回は、グラフィック・デザイナーとして活躍中の安達浩之さんより、イギー・ポップ&ザ・ストゥージズのセルフタイトル・アルバムついてコメントを頂きました!


ザ・ストゥージズ/『イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ』

『ミュージック・ライフ』誌の海外トピック・コーナーでセックス・ピストルズを知った中学2年以降、持って生まれた素養と相まって全ての価値基準が「パンク」と成り果てた蒼い私は、情報の無いなか「その匂い」がするものを音楽やポップ・カルチャーの中に探すことに夢中だった。デヴィッド・ボウイはマイナー雑誌にも頻繁に掲載されていて好きになり、当時ボウイとの同伴写真からイギーにも興味を持った。その頃出た『ロー・パワー』を買いイギー・ポップ&ザ・ストゥージズを知るが、正直、同年代のパンク・バンドの方が良かった。ちなみにアルバム邦題を『淫力魔神』と名付け親は天才である。

その後、気付けば時代はニュー・ウェーブだったが何となく違和感があった私は、何となくノイズやフリー・ジャズへとどんどん深化していく。と同時にパンク時に学んだD.I.Y.や同時代性への興味を維持し音楽全般の歴史や制作背景を知っていくなか、新たな視点で見てもなおイギー・ポップ率いるザ・ストゥージズは別格に素晴らしかった。簡潔な歌詞と半ばブルースと乖離した粗雑な演奏の音楽は、それが故、広い定義の同時代性を保つのだと思う。現にザ・ストゥージズの「アイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグ」は無数のカバーが存在し、映画での効果的な使用も多く非常に優れた楽曲だ。後年のイギーは完璧な魅力的な声での楽曲参加も多く、役者としても優秀だと思っていたら2007年にバンドが復活した。
若いバンドを凌駕するアルバムは最高だった。
安達浩之
ソファー・グラフィックデザイン

 



 
 
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イギー・ポップ&ザ・ストゥージズイギー・ポップ&ザ・ストゥージズ

2025.01.22 発売 ¥1,980(税込)/WPCR-85101

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