Theory Of A Deadmanセオリー・オヴ・ア・デッドマン

Profile

カナダはヴァンクーヴァー出身の彼らがその成功への第1歩を踏み出したのは、1999年の事。当時26歳であったフロントマンのタイラー・コノリーは地元ヴァンクーヴァーで開かれたパーティーに参加、そこには既に当時飛ぶ鳥を落とす勢いであったニッケルバックのチャド・クルーガーも同席していたのだ。この時とばかりタイラーはチャドの知り合いでもある友人に紹介してもらい、自分達のバンドのデモ・テープを渡すチャンスを得る。そのテープを聴いたチャドはその内容に敏感に反応した。「若手バンドの露出の機会を与え、助けるため(チャド・クルーガー談)」に604 Recordsを設立、その第一弾アーティストとしてタイラーのバンドに白羽の矢をたてる。まさに夢が日を追う毎に実現していく中彼らはスタジオに入り、チャドと共同プロデューサーのジョーイ・モイの力を借りてデビュー・アルバムの制作に入っていく。


アルバム制作中にもチャドは積極的に自分のプロジェクトにタイラーを参加させていく。大ヒットを記録した映画『スパイダーマン』の主題歌で、サライヴァのジョージー・スコットと共に作り上げたシングル、「ヒーロー」でタイラーをギタリストとして起用、そのシングルのカップリングとして彼らの楽曲「インヴィジブル・マン」を収録したりと、チャドは攻勢をかけていく。ニッケルバックとしてツアーに出ている間もスタジオから届く音を聴き、様々なアイディアを出し、それを音として再現していく彼ら。チャド・クルーガーとセオリー・オヴ・ア・デッドマン、二つの才能ががっちりタッグを組み、じっくりと作り上げられ、全てを注ぎ込んだデビュー・アルバムを完成させた。その完成度の高さは新人とは思えない程の風格を持っていた。

USでのデビューは9月16日。その記念すべきデビュー時に、彼らはニッケルバックとの全米ツアーを行っており、その名を改めて披露すると共に、発売に向けての確固とした下地作りを行った。このデビュー・アルバム『セオリー・オヴ・ア・デッドマン』は、彼らの地元であるカナダでは発売日と同時にゴールド・ディスクに認定され、全米でもビルボード・アルバム・トップ200で85位で初登場を記録する。その後も2005年3月には2ndアルバム『GASOLINE”(日本盤未発売)』をリリース。全米ビルボードチャートで初登場58位を記録したが、この時点ではまだ本国カナダ、米国内においての知名度はニッケルバックの足元にも及ばなかった。2008年4月、3rdアルバム『SCARS & SOUVENIRS(日本盤未発売)』をリリース。“So Happy”、”Bad Girlfriend”、“Not Meant To Be”などが全米ラジオ・チャートの上位をキープし続け、またDaughtry, Motley Crue, Godsmackなどとのアリーナクラスのツアーを続け、オールド・スタイルな方法で北米にファン・ベースを確立。結果、発売から2年間かかったが全米で100万枚を超えるセールスを記録し、北米ロック・バンドを代表するアーティストに成長。そんな彼らが今作『ザ・トゥルース・イズ...』を引っ提げついに世界へと目を向けた!!

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