The Virginsザ・ヴァージンズ

Profile

Donald Cumming(ドナルド・カミング)-Vo
Wade Oates(ウェイド・オーツ)-G
Nick Ackerman(ニック・アッカーマン)-B
Erik Ratensperger(エリック・ラテンスパーガー)-Dr

ニューヨーク・シティのダウンタウンから出てきた4人の青年によって結成されたThe Virginsは、ロックン・ロールが派手に詰まったメジャー・デビュー・アルバムを今まさにリリースするところである。そのアルバムは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、トーキング・ヘッズ、ジョナサン・リッチマンにモダン・ラヴァーズといった一連のアート系バンドに賛辞を捧げているものの、過剰にアートっぽくはなっていない。これは実にすがすがしい。何故なら、バンドの26歳となるリード・シンガー、Donald Cumming(背が高く、肩で風を切るようなイケメン)は由緒正しき14番街育ちのアート・キッドなのだから。

生粋のマンハッタンっ子であるCummingは、父親が酒店を営んでいたトライベッカ地区で育った。14歳になると彼は、しきたりに従うようにDon Hillの80'sナイトに忍び込むようになった。ハイ・スクールからドロップ・アウトした彼は、あちこちをフラフラとしながら、親友である写真家、Ryan McGinley宅のソファで寝泊りし、映画に少し手を出し(Jennifer Vendetti監督のドキュメンタリー映画、"Billy The Kid"に撮影監督として参加)、さらにナイトライフ(夜の生活)に日常的に浸るようになった。

CummingがVirginsのギタリスト、Wade Oatesに出会ったのは、2004年メキシコで二人揃ってRyan McGinleyのモデルを務めていた時であった。パリのファッション・ウィーク中に開催されたパティ・スミスのライヴでオープニングを務めたとき、彼らはバンドを結成したばかりだった(ベーシストのNick Zarin-AckermanとドラマーのErik Ratenspergerの参加を持って、バンドは完成した)。その後、全米をツアーしたり、CW TV放映の明らかにアップタウンを舞台にしたドラマ・シリーズ、"Gossip Girl"に音楽を使われたりしているうちに、彼らはライヴ・バンドとして腕を磨いていった。

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