The White Stripesザ・ホワイト・ストライプス

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『イッキー・サンプ』アメリカでの発売日6月19日、NYのIrvingPlazaで行われたシークレット・ライヴのレビュー!

2007.6.29

05年の『ゲット・ビハンド・ミー・サタン』以来2年ぶり、6枚目のアルバム『イッキー・サンプ』を完成させたホワイト・ストライプスが、アメリカでのアルバム発売日に、NYのキャパ1500人というクラブで、シークレット・ギグを行った。

06年、ジャック・ホワイトは別プロジェクトのラカンターズのアルバム、ツアーに費やしていたため、NYのファンにとっては久しぶりのホワイト・ストライプスをこんな小さな会場で見られるという超貴重な祝典のチャンスに、チケット確保するためには徹夜組も出たほどだった。そんなファンの気持ちを察してか、または、久しぶりにホワイト・ストライプスに戻って来たことがジャックにとっても新鮮だったのか、この日のライブは、なんと2時間にも及ぶ濃厚さで、ファンの期待をまったく裏切らない、最高の内容となった。『イッキー・サンプ』の中からもシングルの“イッキー・サンプ”を含む6曲を披露。また、“ホテル・ヨーバ”、“アップル・ブラッサム”などファンを喜ばせる曲も惜しみなく演奏。『サタン』のツアーでは、色々な楽器をこなし、ステージを忙しく動いてジャックだったが、この日は、ヘヴィーなギター・リフを弾きまくり、それだけで、観客を盛り上げるほどのギタリストとしての成熟ぶりと、パフォーマーとしての余裕を見せつけた。メグも、これまでになくタイトなドラムでジャックのステージ上でのミューズかつパートナーを務めあげ、また“イン・ザ・コールド・コールド・ナイト”でセンター・ステージに立ち、ヴォーカルを披露。観客を大いに沸かせた。狭いステージだったからか、バンドがどれほど大きく成長していたのかが際立つ素晴らしいライブとなった。
ストライプスは、この2日前にはアメリカ最大のフェス、ボナルーで5万人の観客を前に演奏。このライブの翌日は、LAの元タワー・レコードを、赤と白の“イッキー・サンプ・レコード”という店にかえて、1時間半ほどのライブを行っている。この模様は、アメリカでウェブ・キャストされた。“イッキー・サンプ・レコード”は、6月23日(土)まで営業を続け、ストライプスのアルバムや、ツアー・グッズが売られる予定。
ストライプスが次NYに戻ってくるのは、7月24日。念願のマジソン・スクエア・ガーデンでのライブと、今後も引き続き盛り上がりそうだ。
June 19, 2007

■Fillmore@NYC セットリスト

1.When I Hear My Name
2.Dead Leaves and The Dirty Ground
3.Icky Thump
4.Cannon→Jumble Jumble →John the Revelator
5.My Doorbell
6.I’m Slowly Turning Into You
7.Jolene (1番のみ)
8.Hotel Yorba
9.I Think I Smell a Rat→Misirlou
10.Effect and Cause
11.Apple Blossom
12.Same Boy You’ve Always Known
13.Catch Hell Blues
14.St. James Infirmary Blues
15.In the Cold, Cold Night
16.I Want to be the Boy to Warm Your Mother’s Heart
17.You’ve Got Her In Your Pocket
18.Rag and Bone
19.Astro
20.Union Forever →Little Cream Soda
21.Blackjack Davy
22.Black Math

ENCORE
1.Blue Orchid
2.A Martyr for My Love for You
3.I Don’t Know What to Do with Myself
4.Ball and a Biscuit
5.Bo Weevil

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