ウィカムのウィリアムが1382年にウィンチェスター・カレッジを創設したとき、チャペルのサービスを歌うために「クィリスター」と呼ばれる16人のボーイソプラノが用意されました。これまで600年以上にわたり中世からルネッサンスの合唱の基盤を維持してきましたが、今日では繁栄の伝統を中心として、その卓越性と多様性で注目されています。この合唱団は、この礼拝堂で全面的な合唱でサービスを歌い、音楽監督は、オルガン奏者、指揮者、作曲家として知られている元セントポール大聖堂の音楽監督でもあったマルコム・アーチャー氏が務めています。
マルコム・アーチャーは、「クィリスター」の素晴らしい歌声を聴衆に広げることを熱望し、作曲家&プロデューサーのデイヴィッド・ロル・ペリーを招待し、これまでの伝統的な聖歌に新しい現代的なアレンジを加えることを提案しました。 このプロジェクトは、まず14世紀に建てられたカレッジチャペルで「クィリスター」たちの歌を録音し、その素晴らしくもユニークな音響・残響問題を克服するという複雑な作業から始まりました。ペリーの目的は、何世紀にも及ぶ伝統的メロディを支配するのではなく、親密さを加えて「称賛の響き」のある音を作り出すことでした。 彼は伝統的な構造と歌詞的な物語を維持するために、それぞれの作品に「音楽の旅」の意味する音を構築し、最先端的天上の音楽のために「エレクトロ・アコースティック」の最新制作技術を駆使し融合させ、素晴らしい歌声が際立つような音楽が奏でられるようなアルバムに仕上げています。