Tego Calderonテゴ・カルデロン

Profile

1972年プエルトリコのサンタース出身のテゴ・カルデロンは、多感な少年時代をアメリカのカロライナ及びマイアミで過ごしたという背景もあり、レゲトンの中でもジャンルをミックスさせた独特のクロスオーヴァー感覚を持つ。少年時代に同郷出身のプエルトリコの伝説的アーティスト=Ismael Riveraにあこがれ、Jazz好きの父親の影響もあってパーカッションを始めたという彼は、次第にラップに傾倒するようになり、サルサ/プレナ/ダンスホール/ヒップホップ等を融合させたサウンド、1960年代のスラングと現代のスラングを混合したリリックという独自のスタイルを確立していく。本格的に活動を始めた彼は、他のラテン系ラッパーたちの作品にいくつか客演した後、BMG系列のWHITE LIONレーベルと契約。2002年にデビュー・アルバム『EL ABAYARDE』をリリースすると、ラテン・コミュニティで大ヒットとなり、一躍人気アーティストとなる。マイアミに戻った彼は、ダンスホールやヒップホップとの融合をさらに促進させ、2004年に2ndアルバム『EL ENEMY DE LOS GUASIBIRI』をリリース。独自のクロスオーヴァー・テイストを打ち出したこのアルバムは、折からのレゲトン・ムーヴメントとも重なって、ラテン・コミュニティ以外でも大ヒット。この成功によってヒップホップ/R&Bシーンからも注目を集めた彼は、アッシャー「YEAH!」、ファット・ジョー率いるテラー・スクワッド「LEAN BACK」、そしてN.O.R.E.「OYE MI CANTO」、ショーン・ポール「PUNKIE」等ビッグスターのメガヒットのリミックスに次々と起用され、ダディ・ヤンキー、ドン・オマールと並ぶ“レゲトン界のスーパースター”の地位を確立。2005年夏には、2年に渡ってオファーし続けたというATLANTICレーベルとメジャー契約を結んだと電撃的に発表。その後8月にマイアミで行われたMTV VIDEO MUSIC AWARD 2005では、ダディー・ヤンキー、ドン・オマールと初共演を果たし“レゲトン御三家”による夢のパフォーマンスを披露した。数多いレゲトン・アーティストの中でも最も理想的な形でヒップホップ/ダンスホール等ジャンルを越えたクロスオーヴァーを体現し、幅広い層から絶大な支持を受けるテゴこそ次なる大ブレイク候補であり、次世代のラテン・ミュージックを担う存在なのは間違いない。

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