どんな曲を演奏するときにも、作品を深く研究し、独自の視点による解釈を施すことで知られるアレクサンドル・タロー。フランス作品やラフマニノフ、バッハを中心に数多くのアルバムをリリースするだけでなく、アーティスティックな活動にも勤しんでいます。
　今回のアルバムでは、タローが挑んだのはベートーヴェンの最高傑作「最後の3つのソナタ」。まさに満を持しての演奏です。微妙な音色の変化を伴う磨き抜かれた一つ一つの音はもちろんのこと、音が鳴っていない「空白の部分」にも強い説得力があり、細部にまで入念な感情移入が施された見事なベートーヴェンは、まさに熟考の人、タローならではの仕上がりです。
※同タイトルCD+DVDヴァージョンとは、収録曲数が異なります。
※このLP盤には、CD+DVDヴァージョンに付属のDVDは付きません。